オーストラリア国立大学の専門家「マグネシウムを増やすほど脳が健康になるぞ!」
マグネシウムはめっちゃ大事!という話はさんざん書いていて、ブロマガのほうでも「マグネシウムサプリの推奨品」などをまとめているわけです。マグネシウムは、身体の健康を保つのにも役立つんだけど、脳がうまく働くのにも欠かせないんで、絶対に切らしてほしくないミネラルのひとつなんですね。
具体的なメリットと言いますと、
- 便秘に効きそう
- 血圧を下げてくれそう
- 片頭痛に効く可能性もありそう
- 睡眠の改善にも役立ちそう
などと言われてまして、私もいまだマグネシウムのサプリは定期摂取していたりします。
で、近ごろチェックしたデータ(R)もまたマグネシウムの話で、まず結論から申し上げますと、
- マグネシウムを多く摂取すると、脳の健康状態が良くなる!(特に女性は)
みたいになります。これまでの研究でも、マグネシウムを摂取すると脳の老化の予防につながり、最終的には認知症にもかかりにくくなるのでは?と考えられてきたんですと。今回の話は、そこらへんをさらに掘り下げた内容になります。
これはオーストラリア国立大学などの研究で、脳の体積と白質病変(WML)とマグネシウムの関係を調べたもの。白質病変は、脳の神経を包むミエリンの炎症やダメージで起きることがありまして、アルツハイマーや脳卒中の初期症状だと考えられているんですな。
今回の研究は6,001名の参加者が対で、16カ月間にわたって5回の食事アンケートに答えるように指示。その回答から1日のマグネシウム摂取量を出し、これを脳のスキャン画像と比べたんだそうな。
その結果がどうだったかと言いますと、
- マグネシウムの摂取量が多い人ほど、脳の容積が大きく白質病変の量は少なかった。
- マグネシウムは、やっぱり脳の神経を保護する効果が大きく、特に灰白質と海馬の保護作用が強かった。
- マグネシウムの摂取量が1日350mg程度の人と比べて、毎日550mg以上のマグネシウムを摂取している人は、55歳になるまでに、「体年齢」よりも脳年齢が約1歳若くなる。
だったそうです。いままでも言われてきたことながら、やはり「マグネシウムは脳を守るためにも必須!」っぽいですね。
研究チームいわく、
本研究では、マグネシウムの摂取量が41%増加することで、加齢に伴う脳の縮小が抑制され、認知機能の向上や後期高齢者の認知症発症リスクの低下または遅延と関連することが示された。
とのこと。とにかくマグネシウムを増やすことで、脳の衰えを防ぐことができるのではないか、と。
ちなみに、このデータを見てみると、マグネシウムの効果は男女を問わず認められているんですが、全体的には「女性のほうが効果があるかも?」と思わせる感じになってます。
特に閉経前の女性よりも閉経後の女性で大きな変化が見られてまして、研究者によると、「これはマグネシウムの抗炎症作用によるものだろう」と指摘おられます。体内の炎症レベルが高い人ほど、マグネシウムは効果を持つのではないかってことでして、個人的には「マグネシウムは尊い!」とあらためて思いましたね。
さらに研究チームいわく、
本研究の結果にもとづき、神経変性疾患を予防するために、若い頃からマグネシウムの摂取量を増やすことを推奨する。
食事性マグネシウムの摂取量が多いほど、老化の早い段階で神経保護に寄与する可能性があり、予防効果は40代、あるいはそれ以前から始まる可能性があることを示している。
つまり、あらゆる年齢の人々がマグネシウムの摂取量に細心の注意を払うべきだということだ。
ということで、ガンガンにマグネシウムを摂取していきたいところです。
ちなみに、これはあくまで「食事から摂取したマグネシウム」に特化した研究なので、マグネシウムサプリでも同じような意味があるかはまだ不明な点にはご注意ください。個人的には、サプリメントでも似たような意味はあるだろうと思ってますが、この研究からはなんとも言えないところです。
念のため、マグネシウムが豊富な食材をピックアップしておくと、
- バナナ
- 緑の葉物野菜
- アボカド
- カシューナッツ
- アーモンド
- 豆類
- 豆腐
- 脂肪分の多い魚
- 種子類
- 全粒粉
- ダークチョコレート
などが有名でしょう。まー、マグネシウムの神経保護メカニズムや、どのようなタイミングで脳の健康に影響を及ぼのかどうかは、まだ明確に特定されていませんが、マグネシウムの摂取はぜひ気にしておきたいところです。