悪夢を見せる食事とは?悪夢を避けるための食事ガイドライン
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「この食事は悪夢を見やすいぞ!」みたいなデータ(R)が出ておりました。昔から「栄養不足だと悪夢を見やすい」とか「チーズを食べると悪夢を見やすくなる」とか言われますが、本当に食事と悪夢は関係するのかって話ですな。
この研究は、396人の男女を対象にしてまして、質問紙を使って、みんなの睡眠の質、食事の仕方、健康的な食事の有無、カロリー制限をしているかどうかなどを確かめたんだそうな。
その上で、みんなが過去2週間のうちに、どんな夢を見たのかをチェックしたかと申しますと、だいたい以下のようになります。
- 参加者のうち17.8%が、自分が選んだ食べ物で見る夢が変わると考えていた。
- 最も多く夢に影響を与えるとされたのは乳製品(チーズ、ミルク、アイスクリームなど)で、特に不安な夢や奇妙な夢の原因になることが多かった。
- 乳製品を摂取した人の44%が不穏な夢を、39%が奇妙な夢を見ていた。
- 次に夢に影響するのがスパイシーな食べ物で、特に不穏な夢の引き金になっていた。
- また、パスタのようなでんぷん質のもの、お菓子、肉などの食べ物も夢の内容に影響を与えるっぽい。
ってことで、なぜか乳製品が最も悪夢を引き起こす原因になるみたいっすね。といっても、乳製品を見ればみんなが悪夢を見るってわけではなくて、当然ながら、睡眠の質が悪くてコーヒーをよく飲む人ほど、食事による悪夢の発生率が高いらしい。その他、食事によって悪夢を見やすい人の特徴としては、
- 自分の空腹感や満腹感に気づきづらい。
- ストレスを解消するために食事をするケースが多い。
といった性質も見られたそうです。食事の仕方に感情的な問題を抱えた人ほど、乳製品などによって悪夢を見やすくなるかもしれない見たいですね。逆に、クリアで楽しい夢は、よりヘルシーな食事、睡眠の質の高さ、プチ断食と相関していたそうで、健康的な人ほど悪夢を見にくい傾向がありそうであります。
では、なんで食事と悪夢に関係があるのかと言いますと、ざっくり以下のような原因が考えられるでしょう。
- 食べ物への過敏さ:特定の食物への軽いアレルギーや消化不良があるせいで、悪夢が起きるパターン。 例えば、乳製品にはアレルギーを持つ人が多いので、摂取した後に膨満感や痙攣などの消化器系の問題を経験する人は多め。そのせいで、睡眠の質が下がってしまい、嫌な夢を見やすくなるかもしれない。
研究チームいわく「睡眠障害は、胃腸のトラブルを誘発しやすい食品の摂取と相関している」とのことで、乳製品で悪夢が発生するのは、乳糖不耐症によって身体のトラブルが発生する可能性を示しておられました。この影響がどれだけ普遍的な現象なのかは不明なんですが、アレルギー体質の人は、特定の食べ物に注意したほうが良いでしょう。 - 食事のタイミング:寝る前の食事が睡眠の質に悪影響を与え、それがひいては悪夢を引き起こしちゃうパターン。食べ物によって悪夢を見る人のほぼ半数(47%)が、遅い時間に食事をすると、より鮮明な夢や奇妙な夢を見ると報告してまして、こちらも影響力は大きそうであります。まぁ寝る前に食事をしちゃうと、睡眠中も体が消化作業を行わねばならず、そのせいで睡眠の質が下がっちゃうのは理解しやすいですね。悪夢を見やすい方は、寝る前の食事にも注意したほうが良さそうであります。
- 民間伝承仮説:日本だとあんまり聞かない考え方ですが、西洋には「食べ物が悪夢の原因になる!」という考え方が昔から根強く、何世紀にもわたって民間伝承として伝えられてきたんだそうな。特に、辛い料理、乳製品、漬物などは、悪夢を引き起こしやすいと考えられてまして、このような考え方が夜間の思考に影響を与え、そのせいで悪夢が起きちゃうんじゃないかとも考えられるわけです。
研究者によれば、「チーズが悪夢を引き起こす!」って考え方は20世紀初頭からあるそうで、これは乳製品へのアレルギーを持つ人が悪夢を見やすいことと関係しているのかもですな。
そんなわけで、ここまでの話をふまえて、「食事による悪夢」を避けるためには以下のようなガイドラインを守ると良いでしょう。
- 乳製品を控える:乳糖不耐症やアレルギーを持つ人は特に影響を受けやすいため、寝る前の3〜4時間以内には乳製品を避けるようにする。または、豆乳、アーモンドミルク、ココナッツミルクなどの代替品を使用する。
- 辛い食べ物を避ける:スパイシーな食べ物は不穏な夢の引き金になることが多いため、カレーや唐辛子を使った料理、ニンニクを多く含む料理は寝る前の3〜4時間以内に摂取しないか、普段の料理でスパイスの量を減らす。
- 寝る前の食事を控える:最後の食事は就寝の3〜4時間前に済ませ、どうしても夜遅くに食事をする必要がある場合は、消化の良い軽い食事(スープやサラダ、少量の果物など)を選ぶ。
- ビタミンやミネラルを十分に摂取する:バランスの良い食事を心がけ、特にビタミンB群(B6、B12)やマグネシウム、カルシウムなどのミネラルをしっかり摂る。
- プチ断食を試みる:夕食後から翌朝までの間(12〜16時間)は食事を取らないプチ断食を取り入れる。
- ストレス解消のための食事を避ける:感情的な理由で食べ物を選びやすい人は悪夢を見やすいので、ストレス解消のために食べるのではなく、瞑想や深呼吸、軽い運動、趣味に没頭するなど、ストレス解消の代替手段を活用する。
- トリプトファンを含む食品:七面鳥、バナナ、ナッツ類、種子類など、トリプトファンを含む食品は、メラトニンの生成を促し、深い睡眠を促進する。
- オメガ3脂肪酸を含む食品:サーモン、亜麻仁油、チアシードなど、オメガ3脂肪酸は睡眠の質を向上させるとされる。
- 低GI(グリセミック指数)の炭水化物を選ぶ:全粒穀物や野菜など、低GIの食品は血糖値の安定に寄与し、睡眠に良い影響を与える。
悪夢を見がちな方は参考にしてくださいませー。