自分の感情を偽ると、風邪は引きやすくなるし人間関係も悪くなるぞ!みたいな研究
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自分の感情を偽ると人間関係へのダメージが?
ネガティブな感情を押し隠したり、無理やりポジティブにふるまったりした経験は誰にでもがありましょうが、「それって良いことなの?」って問題について調べたデータ(1)が出ておりました。
これはイスラエルで行われた研究で、404名の女性を対象にしたもの(平均年齢は32才)。まずはビッグファイブで全員の性格をテストして、さらに以下のような質問をしたらしい。
- 対人関係のなかで、どれだけ不安やイライラなどの感情を感じるか?
- どれだけ幸福や喜びなどの感情を偽ったことがあるか?
- いままでの対人関係への満足レベルはどれぐらいか?
- 日常生活で疲労感や頭痛が起きる回数
そのうえで、偽りの感情がもたらす影響を調べたわけですね。
その結果をならべていきますと、
- ネガティブな感情を隠すほど対人関係の満足度はガッツリと下がる
- ポジティブな感情を演じた場合も満足度は下がるが、ネガティブな感情を隠すほどのデメリットは少ない
みたいな感じ。不安や嫌悪感などを隠して人と接するほうが、楽しくもないのに嬉しそうに人と接するよりも、全体的なダメージは大きくなるんだ、と。なんだかわかる話ですな。
ネガティブな感情を隠すと風邪を引きやすくなる
さらに健康面との関連については、
- 感情を偽ることが多い人ほど慢性疲労や風邪を引くケースが多い
- ネガティブな感情を隠す人ほど、健康へのダメージは大きくなる
とのこと。このへんは「私生活で素と違うキャラを演じ続けると、自律神経のバランスが崩れる」 でも書いたとおりで、どうやら感情を偽ってると、そのストレスで免疫系がおかしくなりやすいみたい。難しいもんですな。
もうひとつ、パーソナリティと感情の関係について。
この違いについて研究者は、「内向的な人はもともと感情を隠すスタイルが普通だからじゃない?」と考えております。まぁそうかも。
もっとも、これは観察研究なんで、本当に感情を隠したせいでデメリットが出ているのかは不明。人間関係が良い人は感情を隠す必要がないだけって可能性もありますんで、そのあたりはご注意ください。
とはいえ、過去の研究を見る限り感情を偽ると体にダメージが出る可能性は高そう。自覚のある方は、「キャラ疲れを防ぐ方法」に従って自分の価値観に合ったキャラ調整を行うほうがいいかもですな。