4分で30分のランニングと同じ体力がつき、ついでに筋力も上がる「HIIT-WB」テクニック
https://yuchrszk.blogspot.com/2018/05/430hiit-wb.html?m=0
「一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書」では、HIITって運動法をオススメしてるわけです。全力のダッシュと短い休憩を交互にくり返すテクニックで、とにかく効率よく体を鍛えることができるんですな。
というわけで、私もだいたい週に4〜5回はやってるんですが、よく言われるのが、
- スプリントが嫌いで……
- 全力のダッシュが精神的に辛い……
- 部屋でスプリントできない……
- すぐに飽きる……
みたいなやつ。私もそうなんですけど、オールアウトのスプリントってかなり精神的にキツいし、旅行先だと走り回るのもツラいですしね。
HIIT-WBとは何か?
ただ、新しく出た論文(1)では「別にスプリントをしなくても効果はあるよ!」って話になってていい感じです。これはペロタス連邦大学の実験で、55人の男女を3つのグループに分けております(年齢は平均24歳ぐらい)。
- 普通のHIITを4分(全力スプリント)
- HIIT-WBを4分
- 普通のランニングを30分
HIIT-WBってのは「全身HIIT(whole-body HIIT)」の略で、以下のメニューで構成されています。
- バーピー
- マウンテンクライマー
- スクワットスラスト(3kgのダンベルを使用)
- ジャンピングジャック
こいつを以下の要領で行うのがポイント。
- 1種目につき20秒だけ全力で行う
- 10秒休んだら、次の種目に移る
まずはバーピーを全力で20秒ほどやったら10秒休憩し、そこからすぐマウンテンクライマーを20秒やるわけですね。最後のジャンピングジャックが終わったら、またバーピーにもどってもうワンセット行えば終了であります。要するに、タバタ式トレーニングの手法と同じでして、すべてをこなすと4分になります。
HIIT-WBは使い勝手がよさそうですねー
このHIIT-WBは何が良いかと言いますと、- 全力ダッシュをくり返すよりも格段に楽(バリエーションが多いので、ひとつのパーツに疲れが集中しづらい)
- 過去のデータ(2)では、「HIIT-WBで心肺機能と筋肉が同時に発達したよ!」って結果が出ている(つまり一粒で二度おいしい)
といったところです。わりと過去のデータでもいい結果が出てまして、HIITの手法としては使い勝手がよさそうなんですよ。
さて、それぞれのトレーニングは週3のペースで行われまして、16週間の経過をみております。その結果、何がわかったかと言いますと、
- 最大酸素摂取量(体の疲れにくさ)の発達は、他の2グループに比べてややHIIT-WBが劣る。ただし、ほとんど気にしなくてもいいレベル
- 換気性作業閾値(どれだけキツい運動に耐えらるか)の発達は、普通のHIITとHIIT-WBが同じぐらい。ランニングはさほどメリットなし
って感じです。つまり、HIIT-WBは他の手法と同じぐらい体力がつくし、ついでにスプリントだけを行うより筋持久力もつくしで、なかなか良い手法なんじゃないか、と。
ちなみに私の場合は、ジムのトレッドミルでHIITをやることが多かったんですが、これなら普通に自分の部屋でもできそうなのがいいっすね。ルーチンに加えてみよう。