ロールモデルをうまく使って「新年の目標」達成率を上げる方法のお話
https://yuchrszk.blogspot.com/2020/01/blog-post.html?m=0
どうも、あけましておめでとうございます。このブログも6年目に入りましたが、無理をせずボチボチやっていこうと思っております。
で、元旦ということで、今年もまた「目標達成の技法」みたいな話から始めようかと。個人的には歳を取るごとに新年の目標を立てる数が少なくなってきたのでアレなんですが、「今年はやるぞ!」といったゴールをお持ちの方には役に立ちましょう。
さて、ここで取り上げる技法はリュミエール・リヨン第2大学の研究(R)が元ネタになってまして、ひとことで言えば、
- ロールモデルをうまく使おうぜ!
みたいになります。要するに「自分が尊敬できる人」をモチベーションの源泉に使おうぜ!みたいな話でして、「ヤバい集中力」で書いた「自分の好きな偉人のイメージを思い描くだけでも結構パフォーマンスは上がりますよー」ってのに似てますね。
ただ、この研究がおもしろいのは「全く尊敬できない人」を反面教師に使った場合でもゴール達成度は上がるよ!と言ってるところでしょう。普通はロールモデルといえば尊敬できる人をイメージしますが、ネガティブなモデルが効果的な場面もあるみたいなんですな。
どういうことかをざっくりご説明すると、
- 目標が「獲得ゴール」の場合はポジティブなロールモデルが有効
- 目標が「予防ゴール」の場合はネガティブなロールモデルが有効
みたいになります。「獲得ゴール」は「何かを手に入れる!」ってタイプの目標で、「予防ゴール」は「何かを避ける!」ってタイプの目標のことでして、たとえば「健康的な食事をする!」って目標があった場合は、
- 「健康的な食事でメンタルや脳の働きを改善する!」ってとこに焦点を置けば、それは獲得ゴール
- 「健康的な食事で健康診断の数値をこれ以上は下げないようにする!」ってとこに焦点を置けば、それは予防ゴール
といった感じです。事実、この研究で行われた実験でも、目標とロールモデルの種類が合致した場合に、もっとも食事の改善効果が高くなったんだそうな。おもしろいもんですなぁ。
ってことで、以上の知見をふまえたうえで、「正しいロールモデルの使い方」を見てみるとこんな感じになります。
ステップ1:ゴール設定
まずは、今年から取り組みたい目標を決めて書きだします(「運動する!」とか「スマホの時間を減らす!」とか)。ステップ2:ゴールの種類を特定
ステップ1で決めたゴールが、「これって獲得ゴール?それとも予防ゴール?」ってのを考えて、ゴールの下に書いておきましょう。ステップ3:ロールモデル設定
最後に、ゴールの種類に適したロールモデルを決めましょう。ここで選ぶモデルはどんな人でもOKで、偉人でもいいし、友人でもいいし、アニメキャラでも問題ないです。もし「このロールモデルでいいのかな?」といった悩みが浮かんだら、以下の質問について考えてみてくださいな。- そのロールモデルは、自分が達成したいゴールに適しているだろうか? ゴールの内容に沿った人物を選んだろうか?
- この人がロールモデルとして最適だと考えた理由は?
- 自分が達成したいゴールについて、そのロールモデルから学べることはなんだろう?
- そのロールモデルが自分のゴールを応援してくれてるとしたら、何を言ってくれそうだろうか?
って感じで、ゴールの種類に沿ったロールモデルを決めていただけると、達成率が高まるはずであります。
ということで、さっそく自分でも使ってみようかと思ったんですが、私の今年の目標は「マニュアル車の運転免許を取る」ぐらいしかないので、これといったロールモデルが浮かびませんでした。今年もよろしくお願いしまーす(適当な締め)。