ココアのフラバノールで脳の酸素が増える?そして、頭がよくなる?みたいな話
「ココアはフラバノールがたっぷりで良い飲み物だよなー」みたいな話をよく書いてる当ブログでございます。どうもココアのフラバノールは脳の血管機能に良いらしく、認知機能にメリットがあるのでは?と考えられてるんすよね。
で、今回も久々にココアの話(R)でして、バーミンガム大学スポーツ・リハビリテーション科学部の先生は、こうおっしゃっておられます。
長年にわたり、我々は植物由来のフラバノール(特にココアのフラバノール)が血管や動脈の機能を改善することをあきらかにしてきた。このようなメリットは、フラバノールを1回服用したでも得ることができる。
しかし、これらのメリットが、脳の血管系にどの程度まで影響を及ぼすのかは、あまりわかっていなかった。
ってことでチームは18名の健康な男性を集めて、こんな実験をしてます。
- 全体の半分にフラバノールが豊富なココアを飲んでもらう
- 残りの半分にはフラバノールが少ない加工ココアを飲んでもらう
- そのうえで脳の酸素濃度と認知機能の変化をチェックする
ちなみに、この実験に女性がふくまれてないのでは、ホルモンの変動の影響を最小限に抑えるためだそうです。ホルモン変動が起きると認知には影響が出そうですからね。
ここで使われた「フラバノールが豊富なココア」にはエピカテキンが150mgとカテキンが35.5mg入ってて、低フラバノールのココアには両方のフラバノールが4mg未満ずつ入ってたとのこと。エピカテキン150mgというとそこまで高レベルじゃない気もしますが、それでも多いほうではありますね。
で、結果は以下のような感じです。
- フラバノールが豊富なココアを飲んだグループは、脳の前頭皮質の酸素化レベルが3倍以上も多くなった
- さらに、フラバノールが豊富なココアを飲んだグループは、難しい認知テストに正解するスピードが11%速くなった。ただし、簡単なタスクのパフォーマンスには測定可能な差はなかった
ということで、全体的にココアフラバノールに良い成績が出てまして、ココア好きとしてはうれしくなるわけです。
研究チームいわく、
今回の結果は、フラバノールを飲んだあとで起きる血管活動の改善が、認知機能の改善につながる可能性を示唆している。
ってことで、フラバノールによって脳の血中酸素量が増え、そのおかげで頭がよくなるかも?ってポイントが強調されておりました。
もっとも、実験ではフラボノールを飲んでも効果が確認されなかった人もいるのでご注意ください。具体的には、
- 18人の被験者のうち4人は、フラバノールを消費しても脳の酸素化レベルに違いは出ず、テストでのパフォーマンスも向上しなかった
って結果だったそうです。ここらへんの違いが起きた理由は謎ですけど、チームによれば、
これらの 4 人の参加者は、ベースラインの時点ですでに最高レベルの酸素化が確認されていたので、すでに脳機能も健全だったのだろう。
と推測しておられます。当たり前ですけど、すでに脳が健康的な人は、いくらフラバノールを追加しても意味がないかもしんないわけですね。まぁこれはすべてのサプリに言えることっすね。
もちろん中には「ココアは嫌いだからなぁ」って人もおりましょうが、その場合でも、
- 緑茶
- りんご
- ベリー類
などからフラバノールは摂取できますんで、脳の健康を保つためにも、ここらへんの食品をガンガンに摂取しとくのは良さげ。