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良い【自己紹介】をしたいなら【現在・過去・未来】のフレームワークを使おうぜ!という話



自己紹介をするときは『現在・過去・未来』のフレームワークを使おうぜ!」って話(R)が出ていて、これがかなり使えそうだったのでご紹介しておきます。元ネタはアンドレア・ヴォイニッチ博士のポッドキャストで、トロント大学の教授として「コミュニケーション」に焦点を当てた研究を行ってる先生ですね。

 

 

で、ここで先生が提唱しているのが、「君!自己紹介を頼むよ!」と言われたときのうまい対処法についてです。見知らぬ人だらけのパーティとか、ミーティングとかで、「じゃあ、ひとりずつ簡単に自己紹介を」って話になったらどうすべきかってことですね。

 

 

自己紹介に慣れた人ならなんの問題もないでしょうが、私のように、自己紹介で急に緊張が走る人は少なくないでしょう。「自分について何を語ればいいんだ?」とか「何も話すことがない……」みたいな気分になってしまうパターンっすね。まー、私も最近は自己紹介の回数が増えたので、定型文でなんとかやりすごしてますが、いまも違和感は抱いております。アラフィフにもなって何を言ってるんだって話ですけども。

 

 

ただし、ヴォイニッチ博士いわく「自己紹介にまつわるストレスはよく聞くことだが、一方であなたなりのパーソナル・ブランドを強化する最も直接的な方法だ」とのこと。そのうえで、自己紹介をうまく行う方法として、「現在、過去、未来」というシンプルなフレームワークを紹介しておられます。

 

 

このフレームワークをざっくりまとめるとこんな感じです。

 

 

1. 現在

自己紹介は現在を説明する文章から始めるのが吉。たとえば、

 

  • こんにちは、私は鈴木と申しまして、ライターをしています。科学をベースに健康系の情報をブログや書籍で発信しています。

 

といった感じです。もちろん、何をシェアするかは状況や聴衆によって異なりまして、何を話せばいいのかわからない場合は、まず名前と肩書から始めたうえで、さらには今手がけているプロジェクト、持っている専門知識、住んでいる地域なども伝えてみるといい感じ。

 

 

2. 過去

自己紹介を構成する要素の2つ目は「過去」で、ここでは自分の経歴について2~3点を付け加えます。私の場合であれば、

 

  • これまでに9冊の本を出していて、おもな著作に「最高の体調」や「科学的な適職」があります。健康系が多いですが、それ以外にストレス対策、集中力、マーケティングなど、いろいろやらせてもらってます。

 

みたいな感じです。ヴォイニッチ博士いわく、過去のフェーズは「信頼性を確立するチャンス」ってことなので、学歴、資格、過去のプロジェクト、雇用主、実績などをここで取り上げると良い感じ。

 

 

3. 未来

自己紹介を構成する要素の3つ目は「未来」で、ここでは将来への熱意を示していきます。私の場合であれば、

 

  • 近いうちに「時間の使い方」に関する本を書いてまして、人生をイージーモードにするためのスキルをまとめてます!

 

みたいな感じでしょうか。同じ用に、面接で自己紹介をするのであれば、会社でやりたいことの熱意を伝えてもいいだろうし、ミーティングであれば「議題にこんな興味があります!」みたいに言ってもいいだろうし、新しいチームへの自己紹介であれば「私はこのプロジェクトにワクワクしてます!」みたいに言ってもいいかもですね。

 

 

 

自己紹介のフレームワークは以上です。めちゃくちゃシンプルなガイドラインですが、確かにこのフォーマットに沿ってやれば、「自分の番が来たときに何を話そうか……」とかビビらずにすみそうであります。まぁ「ワシの自己紹介で一発カマしたるぜ!」みたいに思ってる人には物足りないでしょうが、ヘタにとがったことをやろうとしてグダるよりは全然マシですからねぇ。

 

 

あらためて見ると、私はほぼ「現在」にまつわる自己紹介しかしていませんでして、おおいに反省させられたことでありました。今度から「現在・過去・未来」を考慮しよう……。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。