活動量計が教えてくれる「消費カロリー」はどこまで正確なのか?
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/12/blog-post_26.html
パルセンスやSmartBandなど、日本製の健康ガジェットも増えてきましたが、ふと「活動量計の消費カロリー計算って正しいのかな?」と思いまして、ちょっと調べてみました。
で、まず見つかったのが2,003年の実験(1)。ちょい古めの論文ではありますが、10種類の活動量計を使って数字の正確さについて調べてまして、データの量はかなり多めであります。
その結果は、大がかりな熱量計の測定値とくらべて、およそ30%ほどカロリー消費量が高めに出る傾向があったみたい。つまり、活動量計が「今日は2,000kcal消費したよ!」と表示していても、本当は1,400kcalしか使ってない可能性があるわけですね。これは結構な差ですねぇ。
研究者いわく、
活動量計に表示される数値のなかでは、全体的に歩数がもっとも正確で、歩行距離はやや不正確になり、消費カロリーはさらに不正確な傾向があった。
とのこと。
2011年のデータ(2)でも似たような数字が出てまして、Fitbitの正確さを調べたところ、呼吸量で計ったカロリー消費量にくらべて27%ほど数字が高めに出たみたい。ただし、Fitbitには、専用サイトを使ってユーザーの活動内容をて入力で直すことができまして、この機能を使うと、数値のズレは13%までちぢまったそうな。やっぱ加速度センサーや高度計だけだと、正しい活動までは把握できないんでしょうね。
そんなわけで、活動量計のカロリー消費量は、あくまで目安に使うぐらいしかない感じ。一方で歩数や移動距離はそこそこ正確なんで、こちらの数値を目標にしていくのがいいかもですねー。