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活動量計が教えてくれる「消費カロリー」はどこまで正確なのか?

Fitbit

 

パルセンスやSmartBandなど、日本製の健康ガジェットも増えてきましたが、ふと「活動量計の消費カロリー計算って正しいのかな?」と思いまして、ちょっと調べてみました。

  



 

 

で、まず見つかったのが2,003年の実験(1)。ちょい古めの論文ではありますが、10種類の活動量計を使って数字の正確さについて調べてまして、データの量はかなり多めであります。

 

 

その結果は、大がかりな熱量計の測定値とくらべて、およそ30%ほどカロリー消費量が高めに出る傾向があったみたい。つまり、活動量計が「今日は2,000kcal消費したよ!」と表示していても、本当は1,400kcalしか使ってない可能性があるわけですね。これは結構な差ですねぇ。

 

 

研究者いわく、

 

活動量計に表示される数値のなかでは、全体的に歩数がもっとも正確で、歩行距離はやや不正確になり、消費カロリーはさらに不正確な傾向があった。

 

とのこと。

 

 

2011年のデータ(2)でも似たような数字が出てまして、Fitbitの正確さを調べたところ、呼吸量で計ったカロリー消費量にくらべて27%ほど数字が高めに出たみたい。ただし、Fitbitには、専用サイトを使ってユーザーの活動内容をて入力で直すことができまして、この機能を使うと、数値のズレは13%までちぢまったそうな。やっぱ加速度センサーや高度計だけだと、正しい活動までは把握できないんでしょうね。

 

 

そんなわけで、活動量計のカロリー消費量は、あくまで目安に使うぐらいしかない感じ。一方で歩数や移動距離はそこそこ正確なんで、こちらの数値を目標にしていくのがいいかもですねー。

 

credit: USCPSC via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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