本気で猫背を治したいなら赤ちゃんの姿勢をマネるといいよ!
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エスター・ゴーカレーの「腰痛から解放されるための8ステップ(8 Steps to a Pain-Free Back) 」を読みました。シリコンバレーで活躍する姿勢の専門家が書いた一冊で、これが実に面白い。
ゴーカレーさんのアプローチは、「腰痛にならない正しい姿勢は狩猟採集民に学べ!」というもの。 パレオダイエットの考え方と同じですね。実際、人類学のリサーチでは、狩猟採集民の方々は肩こりや腰痛に悩むケースが非常に少ないらしい。
で、ゴーカレーさんは世界の狩猟採集民の姿勢を調べていったわけですが、その結果としてたどり着いたポイントが「骨盤を後ろに引く」というもの。本書で紹介されているの、以下の写真です。
尻が後ろに突き出ていながら、背筋はまっすぐ上に伸びているのがわかるかと思います。これが狩猟採集民の直立姿勢だというんですな。
もう一個、古代ギリシャの彫像の例もわかりやすいです。
一般的には「背筋がS字型を描くような姿勢が良い」などと言われますが、ゴーカレーさんは「J字型と表現したほうが正しい」と主張しておられます。
逆に、腰が痛くなる姿勢の例として挙げられているのが1,920年代の1枚。
骨盤が前に突き出て上半身が後ろに傾いた、いわゆる反り腰ってやつですね。西洋では、20世紀に入ってから、この姿勢が「美しい」とされるようになったんだそうな。
そんなわけで、本書による正しい姿勢のコツは、
- 骨盤を後ろに引く
- 尻をアヒルのように後ろに出す
- 上半身を軽く前に傾ける
の3点であります。これを意識すると、自然に肩のポジションが以下の感じになります。
かなり後方に下がってますよね。猫背の人にはかなり不自然に感じられるでしょうが、「この姿勢こそが本来の姿なのだ!」と自分に言い聞かせるしかないでしょうなー。
また、座るときの姿勢は、赤ちゃんのポーズを参考にどうぞ。これもお尻が後ろに下がっていて、背骨がピンと上にのびております。
ちなみに、ゴーカレーさんの理論はまだ科学的には実証されておらず、いま臨床実験が行われているとこ。その点ではまだ仮説の段階なんですが、パレオダイエットと非常に通じる発想がありまして、なかなか有力なアイデアではないかと思われます。わたしも頑張って狩猟採集民の姿勢をマスターしたい所存です。