なぜ睡眠が足りない人は、友人に嫌われて孤立しがちになるなのか?
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/08/blog-post_25.html?m=0
「睡眠不足で相手の表情を読む能力が下がる!」って論文(1)がおもしろかったのでメモ。
睡眠不足が相手の感情を読めなくさせる
これはカリフォルニア大の実験で、18人の男女に以下のような画像を見てもらったんですね。画像は左が「友好的な表情」で、右にいくほど「敵意」レベルが高くなっております。
その際、すべての参加者たちは、
- 熟睡した直後
- 24時間起き続けた直後
の2種類のコンディションで画像を見てもらったんだそうな。
すると、睡眠不足の状態で画像を見た場合は、ほとんどの参加者は「友好的な表情」と「敵意のある表情」の区別がつかなくなってしまい、すべての画像を「敵意がある!」と誤認しちゃったんだとか。
睡眠が足りない人ほど社会で孤立しがち
睡眠不足の参加者を脳スキャンにかけたところ、島皮質と前帯状皮質の働きが鈍っており、どうやらこいつが感情を読む能力を狂わせたみたい。研究者いわく、睡眠不足は、人間の感情からポジティブな傾向を取り去る。その結果、相手に敵意があるように間違ってしまう。
過去の実験によれば、睡眠が足りない人ほど社会的に孤立しがちで、孤独感を味わいやすい傾向がある。その原因は、睡眠不足が脳の働きを狂わせるからかもしれない。
とのこと。つまり、
- 睡眠が足りない
- 脳の感情を察知する機能が死ぬ
- 相手の表情や発現をマイナスに解釈
- コミュニケーションが上手くいかなくなる
- 孤独に!
って流れですね。うーん、おそろしい。
逆にちゃんと睡眠時間を確保できてる人は、レム睡眠のあいだにストレス系の神経伝達物質が減り、いやな感情や記憶がやわらぐんだそうな。
レム睡眠の質が高くなるほど、脳と身体は正確に相手の表情を読めるようになる。睡眠中に見る夢には、わたしたちの感情のコンパスをいったんリセットする働きがあるのだ。
というわけで、良い睡眠は対人コミュニケーションにも大事だよってお話でした。まわりの人がみんな怒ってるように見えてきたら、とりあえずよく寝たほうがいいかも。