あらゆるスキルを効率よく身につけたいなら「インターリービング練習」を使うべし
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どんなスキルを学ぶときでも反復練習は必須。たとえばピアノの練習であれば、ひとつのフレーズが完璧に身につくまで演奏をくり返す方法が定番でしょう。俗に「ブロック練習」と呼ばれる方法であります。
が、新たに南フロリダ大学から出た論文(1)によれば、本当にスキルを身につけたいなら「インターリービング練習」のほうが格段に効率がいいらしい。これは、1回の練習時間のあいだに複数のスキルを一気に練習する方法。たとえば、
- 英語だったら、1回の勉強で単語・文法・リスニングをすべてやる
- 野球だったら、1回の練習でカーブ・フォーク・スライダーの投球連数をすべてやる
といった感じ。直感的には、ブロック練習のほうが身につきやすそうな気もしますね。
で、今回の実験では、126名の学生を半分にわけて、以下のパターンで数学を勉強してもらったんだそうな。
- ひとつの方程式の使い方をマスターしたら次に進んでいく(ブロック練習)
- 1回の授業で、さまざまな方程式の使い方を学んでいく(インターリービング練習)
その結果は、
- 授業の翌日のテストでは、インターリービング練習グループのほうが成績が25%アップ
- 1ヵ月後のテストでは、インターリービング練習グループのほうが成績が76%アップ
だったらしい。インターリービング練習の圧勝ですな。
ここまでの違いが出たのは、
- 異なる課題をまとめて学ぶことで、他の問題点への応用が効きやすくなる
- 脳は単純な刺激に飽きやすいので、課題が変わることで活性化しやすくなる
ってのが原因らしい。もともと、ヒトの脳はブロック練習には向いてないみたいですね。わたしが英語を勉強してたときも、単語や多読をまとめてやったほうが習熟スピードは速かったように思います。1つの課題ばっかやってると、自分が上手くなったように錯覚しちゃうって問題もありますしねー。