ひとりの人間が身につけられる筋肉量の上限と、その計算方法
個人が鍛えられる筋肉量の上限についてご質問をいただきました。
いつも楽しく読んでいます。筋肉の増加量の記事を読みました。そこで質問です。1年で身につく筋肉は個人差が大きいとのことでしたが、1人の人間が身につけられる最大の筋肉量も個人差で決まるのでしょうか?
とのこと。個人の筋肉量に上限はあるのか?という疑問ですね。
結論から言ってしまえば、これも個人差によるところが大です。筋肉量の上限を左右する要素はいろいろあるものの、なかでも大きいのが「骨格」であります。
この件について有名なのは、スポーツ栄養学で有名なフランシス・ホルウェイ博士が2006年に行った調査(1)。数千人のアスリートたちの骨格と筋肉の関係を調べたところ、
- 骨の重量が1kg増えるごとに5kgまでの筋肉を維持できる
- 筋肉と骨の比率が5:1に近づくほど、筋肉は増えなくなっていく
といった傾向があったらしい。試しにホルウェイ博士も筋トレをしてみたそうなんですが、やはり筋肉と骨の割合が5:1に近づくにつれ脂肪のほうが増えやすくなっていったらしい。つまり、ほぼ骨の量が筋肉の上限を決めてるので、わたしのように身長が低い人は、自然とマックスの筋肉量も少なくなるわけですね。
というわけで、筋肉量の平均値を出すのは難しいんですけども、幸いにもボディビルディングの研究で有名なケーシー・バット博士が「筋肉量の上限を出すための計算機」を公開しております。
これは、バット博士がボディビルダーたちのデータを分析した計算式(2)にもとづいてまして、自分の身長(Height)・手首の太さ(Wrist)・足首の太さ(Ankle)を入力すると、いまの体脂肪で最大まで筋肉を増やした場合の体重を算出してくれます。単位がインチ表記なので、単位換算系のサービスで変換してお使いくださいませー。
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