何を食べてもだいたいがんの原因になるし、同時にがんを防いでくれたりするし
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とかく「◯◯が癌の原因に!」 や「◯◯で癌を予防!」といった情報がかまびすしい昨今です。が、近ごろチェックした論文(1)によれば、「どの食品で癌になる!」みたいな話は虚しいもんだなーという気分になりました。
食べた物はすべて癌の原因になるの?
これはスタンフォード大の研究で、タイトルは「食べた物はすべて癌の原因になるの?」というもの。調査の手順としては、
- 市販の料理本からランダムに50の食品を選択
- 近年の実験データをチェックして、それぞれの食品の発がん性を調べる
- 「癌の予防効果があった食品」と「発がんリスクがある食品」をよりわける
みたいな感じだったらしい。あらゆる食品の最新データを調べて、さまざまな野菜や肉の発がんリスクをチェックしたわけですね。
「◯◯を食べて癌に!」とか「◯◯で癌予防!」とか気に病むだけ時間のムダ
で、その結果をプロットしたグラフが以下のとおり。表の右側に点が多いほど「発がん性が合った!」ってデータが多く、表の左側に点が多いほど「がんの予防効果があった!」ってデータが多かったわけです。
これは判断が難しいところですけども、ざっくりした結論を言っちゃうと、
- どれだけ「体に良い!」と言われる食品(お茶とか)でも、発がん性を示すデータは存在する
- 「癌予防に野菜を食べよう!」とよく言うけれど、どんな野菜でもある程度の発がんリスクはある
- とはいえ、全体的に加工肉と精製糖、塩分の摂り過ぎが良くないのは間違いない
みたいなところでしょうか。つまり、肉は食べ過ぎずに加工食品さえひかえておけば、あとは「◯◯を食べて癌に!」とか「◯◯で癌予防!」とか気に病むだけ時間のムダなんじゃないか、と。
いずれにせよ「◯◯で癌に!」みたいな話は、表の右側に並べられたデータを1つだけ取って騒いでるケースが多め。いちいち反応せずに心安らかにいきたいもんです。