現代人の「疲れやすさ」は腸内フローラが原因だ説
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慢性疲労症候群の本当の原因とは?
「疲れやすいのは腸のせいだ!」みたいな論文(1)が出てて、かなーり参考になりました。これはコーネル大学の研究で、「慢性疲労症候群」に悩む患者さん48人と、健康な男女39名を対象にしたもの。「慢性疲労症候群」は、少しの仕事でも疲れきってしまう病気で、
- ちょっとした日常の作業でも激しく疲れる(掃除とか洗濯とか)
- 簡単な頭脳労働でも疲れる(お金の勘定とか)
- 仕事のあとに風邪を引いたり、関節に痛みが起きたりする
- 物覚えが妙に悪くなる
みたいな症状が出ちゃうんですな。いまだ原因が不明の難病でして、
みたいな話もあるものの、決定打は出てない感じだったりします。
異常に疲れやすい人は腸内細菌の種類が少ない
で、今回の研究では、慢性疲労症候群の人たちの便と血液を調べ、ミトコンドリアのDNAから腸内細菌の種類までをチェックしたんだそうな。ここまで慢性疲労と腸内細菌の関係を調べた研究はないので、非常に貴重なデータになっております。そこでわかったのは、
- 慢性疲労症候群の人たちは、とにかく腸内細菌の種類が少ない
- とくにビフィズス菌が少ないので、そのせいで炎症が起きてるっぽい
- 血液の炎症マーカーをみてると、どうも慢性疲労症候群の人たちはリーキーガットを起こしてるっぽい
みたいな感じ。腸内細菌の異常からリーキーガットが起こり、結果的に全身の慢性炎症ですべてが崩壊するという、当ブログではおなじみの流れになってますね。不調の満漢全席とでも申しますか。
現代人の疲れやすさに食物繊維が効くかも
研究者いわく、おそらく、(慢性疲労症候群)をケアする臨床医は、患者に対して、食物繊維を増やしたり、プロバイオティクスを飲むなどの指導を行ったほうがいいかもしれない。
とのこと。現代人に特有の「疲れやすさ」 に対しても、食物繊維や発酵食品が効く可能性があるんだ、と。
パレオダイエット的に見ても、狩猟採集民の腸内細菌はやたらと種類が豊富だそうですし、とにかくいろんな発酵食品を食べて、腸内フローラの多様性をアップさせていくしかなさそう。「すぐ疲れる!」や「寝てもスッキリしない!」みたいな方は、ぜひお試しください。