週40分で内臓脂肪が25%も減る「高回転HIIT」メソッド
週40分で内臓脂肪が25%減!
- たった週40分のエクササイズで内臓脂肪が25%も減少!
- しかもカロリー制限なし!
というインチキ広告みたいな論文(1)が近ごろ出まして、マユツバでチェックしたら、なかなか使えそうな内容でありました。
これはフランスのブレーズ・パスカル大学による実験で、参加者は平均年齢69才の女性が17人。みんな太りぎみ(BMI30オーバー)で、糖尿をわずらっている人だけに絞ったみたい。
ポイントは「高回転」のHIIT
で、実験では、全員を以下の2つにわけました。
- マイルドエクササイズグループ
- 高回転HIITグループ
マイルドエクササイズは、予備心拍数(最大心拍数-安静時心拍数)の55〜60%ぐらいで、40分ほどエアロバイクをこぐというもの。呼吸が乱れて、軽い会話ぐらいしかできないぐらいのキツさですかね。
いっぽうで、高回転HIITグループは、とても短いスパンでHIITをやるというもの。「HIITってなに?」という方は、「いまさら聞けない『HIIT』超入門」などをどうぞー。
高回転HIITがどういうものかというと、
- 最大心拍数の77〜85%のキツさで、8秒だけ全力でエアロバイクをこぐ
- 12秒の休憩
- 1−2のステップを60回くり返す
みたいな感じで、すべてを終えると20分になります。通常のHIITよりも、かなりスパンが短いですねー。
HIITを20分もやると聞くとビビっちゃいますが、全力を出す時間が8秒だけなんで、意外と取り組みやすいのかも。実際、70代のご老人が完走できてるわけですからねぇ。
腹回りと内臓脂肪が大きく減った
さて、以上のトレーニングメニューを、それぞれ週に2回のペースでやってもらったところ、16週間後には以下のような結果が出ました。
グラフのポイントとしては、
- マイルドなエクササイズは、16週間やっても何の変化もない
- 高回転HIITは、全体の体脂肪には大きな変化はないものの、腹まわりと内臓脂肪をガッツリ減らしている
- とくに内臓脂肪にいたっては25%も減っている!
って感じです。
言わずもがな、内臓脂肪は、全身の炎症を引き起こす「悪い体脂肪」の代表例。まったくカロリー制限をせずに、内臓脂肪がこれだけ減るのはすばらしいですねぇ。
実際、この実験でも、高回転HIITグループは、内臓脂肪が減ったおかげで、中性脂肪や糖尿のマーカーも大幅に改善しております。週40分だけの運動効果としては、かなり良いのではないかと。
まとめ
もちろん、この実験は、肥満&糖尿ぎみの参加者を対象にしてるんで、普通より効果が出やすいってのはありましょう。とはいえ、
- ダラダラと有酸素運動をするよりは高回転HIITのほうがいい
- 高回転で行うので、ほかのメソッドにくらべて実行がラクそう(負荷も80%ぐらいでいいみたいだし)
ってのは大きな利点だと思われます。わたしも、近ごろはタバタ式に飽きてきたんで、このメソッドは取り入れてみようかな…。