机の下に置くタイプのエクササイズマシンが健康と脳機能アップにいいぞ!というメタ分析
座りすぎはヤバい!寿命がちぢむし脳が小さくなるかも!なんて話が結構あるわけです。どうも座り仕事ばっかしてると老化が加速しちゃうみたいなんですな。怖いですねぇ。
ってことで、ここ数年はスタンディングデスクにステッパーを組み合わせて、歩きながら仕事をしているわけです。これがなかなか集中しやすくていい感じなんですな。
で、新しくでた論文(R)では、「運動しながらの作業ってどうなの?健康と生産性にどれぐらいいいの?」って疑問を深掘りしてくれてて、とてもよろしゅうございました。
3つの運動系デスクの効果をくらべた
これはモントリオール大学が行なったメタ分析で、過去に行われたスタンディングデスク研究から274件を選び、質が良い12件をまとめた内容になっております。ここでは3パターンのデスクについて調べてまして、
について、それぞれどんなメリットがあるかを確かめてくれております。いちおう写真だと↓みたいな感じ。
また、ここでどのようなメリットを調べたかと言いますと、
- 血圧
- 消費カロリー
- 痛みへの強さ
- 情報の処理スピード
- 注意力
- 短期記憶
といったところです。健康と脳機能の両面からリサーチを行なったわけっすね。
どのデスクでも健康にいいし脳機能も上がりそうだが、サイクル系が思ったよりいい
では、まずは「健康」についての結果です。
- 20〜30Wの負荷でサイクリングワークステーションを使うと、スタンディングデスクよりもカロリー消費量が2倍になる。トレッドミルデスクを時速1.5〜2キロで使っても似たような効果が得られる
- 血圧の改善レベルは、スタンディングデスクもトレッドミルデスクも変わらない(だいたい8〜9 mm Hgぐらい改善する)
研究チームいわく、
活動的なデスクの効果は一様ではない。全体的に見れば、サイクリングやトレッドミル系のワークステーションのほうが、スタンディングデスクよりも短期的な健康効果は大きい。
だそうで、たんに立ったまま仕事するよりは、サイクルやトレッドミルのほうがいいという結論であります。まぁ当たり前ですよね。
そして、「脳機能」についての結果はと言いますと、
- トレッドミルとサイクリングデスクは、スタンディングデスクより注意力を増やし、作業の退屈感も減らしてくれる(もちろんスタンディングデスクでも注意力は上がる)
- トレッドミルデスクはストレスレベルも減らしてくれるが、タイプミスは増える(そりゃそうでしょうな)
- サイクリングデスクは情報処理のスピードを上げてくれる
だったそうで、こうして見ると「サイクリング系のデスクって意外といいじゃない!」って気になりますな。
まとめ
まぁ今回のデータはいずれも短期の効果しか調べてないんで(1時間ぐらいのが多い)、日常的にスタンディングデスクを使った場合の効果は不明。サンプル数も少ないもんで、まだ「ガンガン運動しながら仕事しよう!」とは言えない段階ではあります。
とはいえ、いままで無かったタイプのメタ分析ですし、↓みたいなサイクル系のアイテムでも効果があるってのは、スタンディングデスクを使えない会社員の方には良いニュースじゃないでしょうかー。