あなたの不調を根こそぎ改善するかもしれない「プチ除去食」のすすめ
「なんかわからないけど体調が悪い!」という方に、近ごろよくオススメしているのが「プチ除去食」であります。除去食といえば、ハードなアレルギー患者さんの治療に使うイメージがありますけども、実は慢性疲労や便秘やニキビといったいろんな不調に効く可能性が高いんですな。
「プチ除去食」ってなに?
その大きな原因が、当ブログでもおなじみのフードアレルギーであります。軽くおさらいしますと、フードアレルギーとは、特定の食品を口にしてから数時間から数週間後に症状があらわれるアレルギー。なにせ症状を自覚しにくいもんで、「なんか疲れやすいけど理由がサッパリわからない…」なんて事態になりがちなんですね。
で、この状態をほうっておくと、気づかぬうちに体内の慢性炎症が進んでいき、以下のような症状に苦しむことになっちゃう。
まぁ、あらゆる不調の原因になり得るってことですね。もちろん、フードアレルギーだけが原因とは限りませんが、思い当たるフシがない方は「プチ除去食」を試してみても損はないかと思います。
ちなみに、「除去」といっても特定の食品を永遠に食べられないわけじゃありません。あくまで、悪さをしている食品をつきとめるのが目的なんで、まずは数週間ほど試してみたあとは、アレルギー食品の摂取量を減らしつつも上手につきあっていけばよいかと。
「プチ除去食」の実践方法
「プチ除去食」では、以下の食品を完全に食卓から取り除いていきます。期間は3〜6週間ほど。チャレンジの時間が長いほど、アレルギー食品を特定しやすくなります。
- グルテン系(パン、パスタなどの小麦食品全般)
- かんきつ系のフルーツ(ミカン、グレープフルーツ、レモンなど)
- 乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト、バター、アイスクリームなど)
- 豆類(豆腐や味噌もNG)
- 精製砂糖・果糖ブドウ糖液糖
- ナッツ類
- コーン類
- アルコール
- ナス科野菜
- カフェイン(コーヒー、緑茶など)
- 調味料系(醤油、ケチャップ、マスタード、お酢など)
- タマゴ
- 加工食品全般
フードアレルギーのおよそ9割は、上記の食品が原因になっていると言われております。すべてを省くのは結構ハードですけども、やってみる価値はあるかと。
さらに具体的な手順をならべていきますと、
- 上にあげた食品を最低でも3週間は完全にカットする。タマゴや砂糖はかなりの食品に入っているので、買い物の際はちゃんとラベルを読むのが吉。
- 3〜6週間が過ぎて体調がよくなったら、フードアレルギーの可能性が大。
- プチ除去食の期間が終わったら、上にあげた食品を3日に1グループずつ食卓に追加して様子をみます。たとえば、まずはパスタやパンを1日だけ食べてみて、続く2日間で体調が悪化しなければ、翌日からは乳製品を取り入れてみてまた様子をみましょう。
- 以上の手順でアレルギーの原因が特定できたら、再びその食品を3週間ほど完全にカット。さらに体調をチェックして、最終的なフードアレルギーを特定しましょう。
- もし自分の体調が上手く判断できないときは、以前に紹介した「コカの脈拍テスト」を試すのもアリ。
- 最終的なアレルギー食品が特定できたら、その食品を1カ月は完全にカット。その後、たとえば乳製品にアレルギーがあるなら、3日おきに牛乳やチーズを少しずつ食べてみて、異常が起きなければそのまま食事のレパートリーにくわえてOK。もし異常が出たら、その食品は完全にあきらめたほうがいいかもしれません。
といった感じになります。わたしの場合、年に1回は「プチ除去食」の期間を作っていますが、あくまで趣味でやってるだけなんで(笑)、普通の方は一生に一度だけ試してみれば十分かと思います。わたしのようなアレルギー体質の人はもちろん、
- どうしてもメタボが改善しない
- 慢性的にニキビがひどい
- なんか知らないけど体が痛い
- 健康的な食事をしているのになぜか気分が悪い
みたいな方にもオススメ。とくに個人的には、慢性的に眠かった状態が改善したのがありがたいところでした。
credit:Andrew Goloida