お菓子やマヨネーズに使われる「大豆油」は遺伝子レベルで肥満や糖尿病の原因になってるかも
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「大豆油こそが肥満と糖尿病の原因かも?」と思わせる論文(1)が出ておりました。大豆油は、マヨネーズやドレッシング、お菓子などによく使われる油で、日本での使用量はなたね油に続いて第2位。昔から慢性炎症を引き起こしやすいと言われてまして、パレオダイエットでは完全にNG食品としてあつかわれております。
で、今回の実験はカリフォルニア大によるもので、マウスたちを以下の3グループにわけたんですね。
- ココナッツオイルが中心の食事:総カロリーの36%がココナッツオイル
- 大豆油が中心の食事:総カロリーの21%が大豆油
- 果糖が多めの食事:上の2パターンの食事に総カロリーの26%の果糖を加える
これは、現在のアメリカ人が日常的に消費している大豆油の割合にあわせた数値なんだとか。かなりの量ですねぇ。
実験は35週間ほど続きまして、その結果は、
- 大豆油グループは、ココナッツオイルグループにくらべて25%も体重が増えた
- 大豆油グループは、果糖グループにくらべて9%ほど体重が増えた
- 果糖グループは、ココナッツオイルグループにくらべて12%ほど体重が増えた
基本的には、大豆油>果糖>ココナッツオイルの順で悪影響が出ております。しかも大豆油グループのマウスには、脂肪肝、インスリン抵抗性、糖尿病などの増加も見られたんだとか。もちろん全グループの総摂取カロリーは等しく調整されてますんで、食事量は無関係なわけですね。
研究者いわく、
この結果には本当に驚いた。まさか、大豆油が果糖よりも肥満を起こしやすいとは。なにせ最近のニュースでは、砂糖こそが肥満の原因だって報道が毎日のように流れているんだから。
とのこと。では、なんで大豆油がここまで良くないのかというと、どうもチトクラムP450って遺伝子の発現が変わっちゃうかららしい。これは糖尿病や脂質の代謝に関わる遺伝子で、どうも大豆油と果糖がセットになるとダメージも増えていくっぽい。となると、成分表に「植物油脂」と「果糖」の文字が入ったお菓子なんかは最悪なんでしょうな。
もちろん、これはマウス実験なんで、ヒトにも同じ悪影響が出るかはわからないんですが、とりあえず予防原則でマヨネーズやらドレッシングやら菓子パンやらは減らすのが無難っぽいっすねー。