旧石器時代の暮らしをしてみたら4日でやたら健康になったよ!という実験結果
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/03/blog-post_90.html?m=0
「旧石器時代の暮らしをしてみたら4日でやたら健康になったよ!」って論文(1)がおもしろかったんでメモ。
旧石器時代の暮らしを4日だけ徹底した
これはドイツの研究者チームが行った実験で、13名のアラフォー男女を対象にしたもの。ほとんどは標準体型で、特に持病もない健康体の方ばかりだったみたい。実験が行われたのはドイツのデラックス国立公園。ここで石器時代に近い暮らしを3泊4日だけ続けたんだそうな。
具体的な暮らし方としては、
- もちろんスマホやパソコンは没収
- 毎晩、屋外で8時間の睡眠をとる(テントや寝袋はなし)
- 朝食はとらず、空腹状態で4時間のハイキングを行う(狩猟採集民の生活パターンに近づけるため)
- 昼過ぎに、水と根菜、フルーツ、ナッツなどが配給される
- 夜は野菜を中心に加熱調理した肉を食べる(夜の摂取カロリーが一番多い)
- 三大栄養素のバランスは、炭水化物22%、タンパク質24%、脂肪54%
みたいな感じ。加工食品を避け、プチ断食を行い、長時間のウォーキングを行い、自然のなかで眠るという、理想的なパレオダイエットを実践したわけですね。
4日で体脂肪と内臓脂肪が大幅に減少!
ちなみにドイツのデラックス国立公園は、以下のようななすばらしい場所らしい。あー、実験に参加したかった…。で、実験の結果はと言いますと、
- 体重が3.9%減少!
- 体脂肪が7.5%減少!
- BMIが3.8%減少!
- 内臓脂肪が14.4%減少!
- 空腹時血糖値が18.2%減少!
- インスリン抵抗性が57.8%改善!
みたいな感じ。標準体型の人が4日でこれだけ変わるのは、なかなか素晴らしいんじゃないでしょうか。特に内臓脂肪の減少率がいい感じですねー。
プチ断食やデジタル断食から始めるのが吉
研究者いわく、旧石器時代に近い暮らしには大きなメリットがある。肥満や糖尿病といった、メタボリック症候群にともなうさまざまなリスク要因を減らせるのだ。
メタボリック症候群や自己免疫疾患、神経炎症といった現代病は、パレオなライフスタイルによって治療できるかもしれない。
とのこと。といっても現代人がパレオな暮らしを徹底するのは不可能ですから、
- プチ断食やカロリーリストリクション
- 朝食前のエクササイズ
- 加工食品の削減
あたりから少しずつ取り入れていけばいいんじゃないでしょうか。
さらに研究者いわく、
現代の生活に特有のストレス源がなくなったのも、参加者の健康状態が改善した理由のひとつだろう。具体的には、締め切りのプレッシャーや都市の騒音、視覚的な刺激などだ。
とのこと。つねに原稿の締め切りに追われるわたしには耳の痛い話です。デジタル断食したいなぁ。
もちろん、これは少人数のパイロットスタディなんで、うのみにしちゃうのは危険ではあります。が、あらためて「アウトドアに行かねば!」と思わせるに十分な内容でありました。