健康になりたい?なら体重をたった5%減らせば十分だ!という話
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/03/5.html?m=0
「最大の健康効果を得るには、たった5%の減量でOK!」って 論文(1)が良い感じでした。
これはワシントン大学の実験で、肥満の男女40名を対象にしたもの(BMI30以上)。まずは全員を以下の4グループにわけたんですね。
- ダイエットしない
- 体重を5%だけ減らす
- 体重を10%減らす
- 体重を15%減らす
そのうえで、全員の内臓脂肪やホルモン、体脂肪などをしらべたところ、
- 体重を5%落としたグループは体脂肪と肝臓の脂肪が減り、糖尿や脂肪肝のリスクが激減
- 体重を15%落としたグループは、5%グループ以上の変化はなし。筋肉のインスリン抵抗性がやや改善していた
みたいな違いが出たそうな。体重が5%減るまでは様々な良いことが起きるけど、そのラインを超すと一気にメリットが消えていくみたい。
研究者いわく、
体重を減らすのはいいことだ。しかし、すべての器官が同じように改善されるわけではない。筋肉の機能は体重が減るほど改善するが、肝臓や脂肪組織については、5%の減量で最大のメリットを得られる。
もしあなたが今80kgなら、ほんの4キロだけ落とせばいい。減量の健康効果を得るには、10キロも痩せる必要はないのだ。
とのこと。5%の減量さえ達成しちゃえば、ほとんどの健康メリットは得られるんだ、と。さらに言えば、すでに普通体型の人は、いくら痩せても大幅な改善は望めないってことでもありますかね。
また、この実験の参加者は健康体の人ばっかなんで、糖尿病の患者さんでも同じことが言えるかは不明。そのへんはご注意ください。
とはいえ、BMIが30を超えている方にとっては、なかなか良いニュースじゃないでしょうか。そんな大幅なダイエットに取り組まなくても、まずは5%を目標にすればOKなわけですからねぇ。