元気ホルモン「テストステロン」がガッツリ減っちゃう7つの要注意食品
「テストステロンは大事!」って話をよく書いております当ブログ。なんせ活力に関わるホルモンなんで、こいつが足りないと心も体もしおれていく一方なんですな。
というわけで最近も「テストステロンを増やす方法」やら「サプリの飲み方」について書いたんですが、ここでは逆に「これを飲むとテストステロンが減るよ!」みたいな話をまとめておこうかと思います。
ネタ元は2012年にキングズ・カレッジ病院が出したレビュー論文(1)。過去のデータを参照しつつ、テストステロンが減っちゃう要素についてまとめてくれていて便利です。
テストステロンが減っちゃう7つの食品&サプリ
具体的な例を紹介しますと、
1.緑茶
「緑茶でテストステロンが下がっちゃうってホント?」でも触れましたけど、この論文でもお茶の危険性が指摘されておりました。だいたい1日1,250mlを飲むとテストステロンが最大で20%も下がる可能性が大。緑茶が健康に良いのは間違いないですが、飲み過ぎには注意であります。
2.スペアミント
2003年の実験(2)では、スペアミントを服用させた雄マウスは30日で体内の女性ホルモンが増加。睾丸のサイズも小さくなってしまったそうな。
また、2007年の実験(3)だと、スペアミントを飲んだ女性はエストロゲンと黄体ホルモンの量が増えたとか。どうもスペアミントに抗アンドロゲン作用(=テストステロンを下げる)があるのは間違いなさそうっすね。
3.豆類
豆類にはイソフラボンって成分が入ってまして、こいつには女性ホルモンに似た働きをすることがわかっております。一部の実験(4,5)では、「豆を食べ過ぎるとEDの原因になるんじゃない?」なんて可能性も示唆されてまして、十分に気をつけたいところ(まだマウス実験がメインなんで、あくまで可能性)。
ちなみにイソフラボンの効果については、以前にも書いたとおり明確に否定されてますんで、男女を問わず積極的に摂取する意味はなさそう。
4.酒
アルコールもテストステロンの大敵。くわしいメカニズムについては「テストステロンの減少で筋肉も減らさないための食事ガイドライン」をどうぞ。
基本的には、飲めば飲むほどテストステロンも減っていく傾向がありまして、2003年のデータ(3)を見ると、安全ラインは1日グラス2杯までらしい。どの研究をみても、アルコールの安全レベルって同じぐらいですね。
5.フラックスシード
フラックスシードはオメガ3が多く、一部では健康食材として扱われている植物。ただし2008年の実験(4)では、1日30gのフラックスシードを食べた男性は1カ月でテストステロンが7割も下がったとか。
その原因は、フラックスシードにテストステロンの変換酵素をジャマしちゃう働きがあるから。おかげでテストステロンが体内で活性状態にならず、数値が下がっていくんですな。
6.甘草
漢方薬でよく使われる生薬の一種で、「体脂肪の増加を抑える!」なんて売り文句でサプリが売られてたりします。が、そこまでの効果はないうえに、いくつかの実験(6,7)でテストステロン値を下げる作用が確認されてたり。
いっぽうでストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を下げる作用も認められている(8)のが悩ましいですけど、わたしは手を出さないようにしております。
7.霊芝
こちらも中国で昔から使われてきた植物で、生活習慣病に効くサプリとして売られてますね。たしかに、霊芝にふくまれるベータグルカンにはそれなりの健康効果があるものの、いっぽうでテストステロンのコンバージョン率を8割も下げちゃうんだそうな(9)。これまた、個人的には購入はしないサプリのひとつであります。
まとめ
というわけで、テストステロンによくない7つの食品とサプリでした。ほかにもオメガ6の多い植物油脂やトランス脂肪酸もテストステロンを大幅に下げますが、このあたりは言うまでもないでしょう。くれぐれもお気をつけて〜。