一晩にビールを中ジョッキで3杯飲むだけでも体の老化は進んでしまう
こないだは「酒に健康効果はない!」なんて論文が話題になりましたが、マサチューセッツ大学の実験(1)は「たった一晩の飲み過ぎでも全身に炎症が起きる!」って結果が出てておもしろかったです。
これは25名の男女を対象にした実験でして、みんなにウォッカを飲んでもらって、1時間のあいだに血中アルコール濃度が0.08g/dL以上にしてもらったらしい。
そのうえで全員の血液サンプルをとったところ、
- 飲んでから30分後に血中の毒素の量が2倍に増加!
- 血中の毒素の量は体内のアルコールレベルと完全に比例していた
みたいな結果だったんですね。つまり、アルコールで腸内に小さな穴が空き、そこから毒素が体内に流れ込んだわけですね。いわゆるリーキーガット症候群です。
研究者いわく、
慢性的な飲み過ぎが体によくないのは常識だが、今回の実験により、たった一晩の飲み過ぎでも血中にバクテリアが漏れだすことがわかった。
1回の飲み過ぎでも体には免疫反応が起き、健康な成人にもダメージをおよぼす可能性がある。
とのこと。「飲み過ぎ」の定義は血中アルコール濃度が0.08g/dL以上でして、超ざっくり換算するとビールならロング缶を1.5本以上、日本酒だったら1.5合も飲むとヤバいイメージですかね。
つまり、飲み会で中ジョッキを3杯も飲んだらもう限界。体内に毒素がまわる原因になっちゃうみたいですな。これぐらいなら軽く飲んじゃう人は多いんじゃないでしょうか。うーん、おそろしい。
当ブログで何度も紹介してますが、リーキーガットは体に炎症を起こす大きな原因のひとつ。さらに、炎症は老化スピードを激しくアップさせる最大の要素ですから、
- ビールをロング缶1.5本以上飲む
- リーキーガットが起きる
- 毒素が体内に流れ込む
- 炎症が起きる
- 老ける!
って流れになっていくわけですね。わたしも2年前に完全に酒を止めてからアレルギーが劇的によくなったんで、「やっぱリーキーガットを起こしてたのかなぁ…」などと思っております。
いずれにせよ、この現象は健康体の成人でも起きるようなんで、晩酌がお好きな方はご注意ください。まぁ飲み会をジョッキ3杯で切り上げるのは至難の業だとは思いますが…。