細胞の大掃除に効く!(かもしれない)「オートファジー増強用」食品&サプリ9選
細胞をクリアにするにはどうすれば?
ひさびさにオートファジーの話でも。
ざっとおさらいすると、「オートファジー」は細胞にたまるゴミを取り除くリサイクルシステムみたいな機能。体にたまった老廃物を取り除いて、細胞レベルで若返りに役立ってくれるんですね。
で、いまのところオートファジーを起動させる方法としては、
って感じ。どっちの効果がデカいかは議論がわかれましょうが、現時点ではエクササイズのほうが優勢っぽいかな、と。
そんなわけで、オートファジーを効かせたかったらまずは上の2つをやるのが王道なんですが、その後も「使えるかもなー」ぐらいのネタが出てきてますので、そのへんをまとめておきます。といっても、まだ動物実験レベルのデータが多いので、あくまで可能性の話としてとらえていただければ。
オートファジーを増やす(かもしれない)9つの食品&サプリ
1.コーヒー
とりあえず2014年のマウス実験(1)では、コーヒーにオートファジー活性機能が確認された模様。ポリフェノールが効いてる可能性が高いので、ヒトでも再現性がありそうな感じではあります。
2.緑茶
コーヒーポリフェノールが効くなら緑茶も効くはず!ってことで、2014年のマウス実験(2)で「EGCGでオートファジーが起動したよー」って結果が出ておりました。EGCGにはいろんなメリットが確認されてるんで、オートファジー目的以外でも飲んで損はなさげ。
3.ショウガ
生体外研究(3)がネタ元なので精度は低めながら、いちおうショウガにふくまれる6-shagolがオートファジーに効いたとの報告アリ。ショウガについては抗炎症効果が確認されてるんで、定期的に食べておきたい食材のひとつっすね。
4.霊芝
漢方薬として有名なキノコの一種ですね。こちらも生体外研究(4)ながら、オートファジーの活性化により癌細胞の活動が弱まったとのこと。というと怪しげな印象ですけど、霊芝は疲労やストレスに効くってデータも多かったりして、意外とあなどれなかったりします。
5.レスベラトロール
赤ワインの成分として有名なレスベラトロールにも、2014年のマウス実験(5)で良い結果が出てたりします。レスベラトロールについては、すでに「心疾患リスクを下げる」っていう信頼性が高いレビューがありますんで、とりあえず買っといてもいいかも。
6.クルクミン
近ごろ私もお試し中のクルクミン。いわゆるウコンの成分ですね。2013年の生体外研究(6)では、「クルクミンでAMPKが活性化してオートファジーも増えたよー」って結果が出てたりします。ほかにも、クルクミンは「メンタルにいい」なんて話もあって、なにかとおもしろい成分ですね。
7.ビタミンD
ここ数年でやたら科学界で推薦されてきたビタミンDですが、2016年論文(7)で、オートファジーを増やす経路が指摘されてたりします。まだ理論上の話なんで大きな期待は禁物ながら、ちょっとおもしろそう。
8.メラトニン
こちらも私が常用しているサプリのひとつ。本来は睡眠の改善に使うものですけど、2016年のレビュー論文(8)では、「オートファジーを活性化させて神経系の障害にも効くんじゃない?」って仮説が提唱されてるんですな。ほかにも、メラトニンには高い抗酸化作用が認められてたりするんで、これはかなり期待が持てそうな印象。
9.ココナッツオイル
ネタ元は2005年のレビュー(8)。ココナッツオイルが効くというよりは、中鎖脂肪酸がケトン体を増やして、これがオートファジーに効くのでは?という理論上の話であります。といっても、ココナッツオイルをガブガブ飲むわけにはいかないので、これはナシかなぁ。
まとめ
というわけで、オートファジーに効くかもしれない食品&サプリのまとめでした。結局は、当ブログでおなじみのメンツが並んじゃいましたね(笑)
あくまで個人的な印象では、コーヒー&緑茶が有力な印象が強くて、あとはメラトニンにもかなり期待できそうなイメージ。もちろんエクササイズ&プチ断食ほどの効果はないと思いますんで、あくまでサポート役に使うのをオススメします。