体内に炎症が起きると異性からモテなくなっちゃうぞ!説
炎症でモテ度が下がる?
「体内の炎症で魅力度が下がる!」っておもしろい研究結果(1)が出ておりました。
これはカロリンスカ研究所の実験で、「炎症によってヒトの魅力レベルはどう変わるか?」を調べたもの。「炎症ってなに?」という方は、「あらゆる不調を引き起こす『慢性炎症』の話」などをご覧ください。ざっくり言ってしまえば、体内に入り込んできた毒素に対する免疫の反応のことですね。
被験者の体内にわざと炎症を起こしてみた
で、この実験では、まず22人の参加者にリポサッカロイド(体内に炎症を起こす毒素)を注射して、軽度の発熱やダルさを引き起こさせたんですね。あくまで軽い症状なので、パッと見では体内の異常はわからないレベルの変化であります。
続いて、コットンで全員の体臭を採取したうえで、それぞれの顔写真を撮影。そこから、別の30人に以下の2パターンで写真を見てもらったんだそうな。
- 体内で炎症が起きてるときの体臭をかぎつつ顔写真を見る
- いたって健康なときの体臭をかぎつつ顔写真を見る
そのうえでfMRIで脳の活動をチェックしながら、全員の魅力度を採点してもらったんですね
炎症が起きるほど「付き合いたくない」と思われる
そこで何がわかったかと言いますと、
- 体内に炎症が起きている写真は魅力度が低く、付き合いたくないと判断された
- 炎症が起きた際の体臭も、健康的なときより魅力度が低いと判断された
- fMRIを見ると、炎症時の顔写真を見た参加者は、脳のアラーム部分が活性化していた
みたいなことです。ヒトの脳には「健康か不健康か」を探知するシステムが備わっていて、見た目と体臭で素早く判断してるみたいっすね。不健康な人は生存に不利なので、当然ながら炎症が多い人ほどモテなくなるわけであります。
モテのためにも炎症対策は必須
研究者いわく、
人為的に免疫システムを活性化させた人よりも、健康的な人のほうが魅力的で付き合いたいと思わせる傾向がハッキリ見られた。私たちの脳は、他人の健康状態を示すかすかなシグナルを検知する能力に長けているようだ。
とのこと。多くの動物と同じように、ヒトにも他の個体の健康状態を察知するセンサーがついてるんですねぇ。すごい。
ってことで、この実験の教訓は「モテるためにも炎症対策は必須だ!」ってことでしょうね(笑)。どうぞご自愛ください。