裸足で歩きまわるだけでも姿勢は良くなるらしいぞ
ニューヨークのイサカカレッジから「裸足で歩くと姿勢が良くなるよ!」ってプレスリリース(1)が出てて、これがなかなか面白いです。
良い姿勢には足の裏のコアマッスルも大事!
これは、同大学のパトリック・マキオーン博士へのインタビューで、要は「お腹だけでなく『足裏のコアマッスル』にも注目してあげて!」ってことらしい。博士いわく、足の裏には小さな筋肉が無数に存在しており、それぞれが「地面がデコボコですよ!」とか「尖ったものが落ちてるよ!」といった情報を脳に伝える役割を果たしてるそうな。
ところがクッション性が高いシューズを履くと、足から脳への情報伝達がうまくいかなくなり、そのぶんを太股やふくらはぎの大きな筋肉が補おうと頑張りすぎちゃう。その結果として姿勢がゆがんでケガが増えるって話らしい。スポーツシューズは足を守ってくれるんだけど、いっぽうでは足の正常な動きを乱す作用もあるわけですね。
足裏のコアマッスルは大事な安定装置
博士いわく、
ソールの大きい靴を履くと、情報伝達は大きくジャマされる。(中略)足のサポートという観点から見れば、確かに優秀なスポーツシューズも存在する。しかし足をサポートした結果、足からの情報は脳に行かなくなり、ケガの原因になる。
とのこと。実際、2014年のレビュー(2)でも「足裏のコアマッスルは大事な安定装置だ!」との主張が展開されております。それぞれの筋肉は小さいけれど、つねに足の裏で動き続けて全身の安定性を支えているんだそうな。つまり、姿勢の改善にも裸足歩きは役に立つんだ、と。
足裏のコアマッスルを瞬時に起動させる「フットドーミング」
というわけで、 手軽に姿勢を良くしたければ裸足で歩くのがおすすめですが、足裏の筋肉を鍛えたい方のために「フットドーミング」なるトレーニング法も紹介されております。具体的には、
- 裸足で床に足の裏をつける
- 土踏まずにグッと力を込める
- 力をゆるめる
これを何度かやるだけで足裏のコアマッスルが刺激され、実際にケガが減ったという人も多いんだそうな。いままで足裏のコアを意識したことはなかったんですが、裸足で自然を歩くのは気持ちがいいんで、今後も積極的に実践していきたいところ。