「バラエティに富んだ食品を食べましょう!」ってアドバイスを守ったら逆に太っちゃったりとか
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/11/blog-post_27.html
よく「健康のためにバラエティに富んだ食品を食べましょう!」ってアドバイスを耳にします。「レインボーダイエット」なんて名前でも呼ばれる食事ほうで、多様な食材をとったほうが心臓病や発がんリスクが下がるってデータもあるんだとか。
ところが、近ごろ出た研究(1)によれば、バラエティに富んだ食事はメタボの原因になりえるそうな。これはテキサス大学の研究でして、6,814人ぶんの健康データを使って、毎日の食べ物の種類とメタボリック症候群の関係を10年のスパンで調べたもの。
その結果は、
- バラエティに富んだ食事をしても、ウエストサイズや糖尿病の発症率は良くならなかった
- バラエティに富んだ食事をしていた人たちは、シンプルな食事をしたいて人にくらべて120%もウエストが太かった
みたいな感じだったらしい。なかなか意外な結果ですねぇ。
こういった現象が起きる理由については、
種類が豊富な食事をしている人ほど、食品の質が低い傾向があった。彼らは野菜やフルーツなどの健康的な食品の量が少なく、加工肉やお菓子、炭酸飲料のような不健康な食事をとりがちだ。
とのこと。どうやら、バラエティに富んだ食事を目指すと、つい不健康な食品に手を出しがちになるみたい。
これは過去の研究から見ても納得できる話で、「食事のバラエティが豊富になるほど食欲が増す!」ってデータは結構あるんですよね。人類は食事のバラエティが乏しい環境で進化してきたので、脳がシンプルな食事に適応したんだと思われます。
といっても、同じものばっか食べてたら栄養が足りなくなるのも事実ですんで、
- 1食ごとの食事はできるだけシンプルな内容にする(一汁三菜ぐらいの)
- 1カ月単位での食事はバラエティに富ませる
といったように短期と長期で切り替えていけばよいかな、と。毎食のようにバラエティに富んだ食事をすると、逆に脳が「もっと食べたい!」と騒ぎ出す可能性が高いのでご注意ください。