正味な話、アロマテラピーにはどれぐらいの科学的な根拠があるのか?
良いディフューザーを買ったおかげで、自分のなかで急なアロマブームが起きております。当初はネコのニオイ消しが目的だったんですけど、いざ調べてみたら他にもメリットがあるみたいでビックリ。かなり質の高い研究データがそろっていて、意外とアロマテラピーって信頼できるんだなーとか思ったりしました。
そんなわけで、ここではアロマテラピーの効能について、科学的に信頼できそうな順番に並べてみたいと思います。
1.睡眠の質を上げる!
とりあえず睡眠の効果については相当に実証されてる感じ。まず2012年の系統的レビュー(1)によれば、11件の試験データが「エッセンシャルオイルは睡眠に効果アリ!」との結論。大半のテストではラベンダーが使われております。系統的レビューは科学的な根拠がもっとも高いとされる研究で、アロマテラピーが睡眠に効くのは間違いなさそう。
さらに2015年の系統的レビュー(2)でも、12件の試験データをチェックしたうえで「アロマテラピーは睡眠の質を高める」との結論。やはりラベンダーがおすすめされてまして、マッサージよりも効果が高いんだとか。これはすばらしいですねー。
2.ストレス解消に効く!…かも
2014年の系統的レビュー(3)を見ると、5件の実験データで「エッセンシャルオイルはストレスに効く!」との結論。効果が出たのは、
- ラベンダー
- ペパーミント
- クラリーセージ
- ベルガモット
の4種類だったそうな。ただしアロマとストレスに関する研究は、睡眠にくらべてデータと質が劣ってまして、そこまでハッキリと結論できないのが難点。
3.不安の解消に効きそうな…気がする
2011年の系統的レビュー(4)で15件の実験を調べたところ、「アロマテラピーは不安に効くかも!」ぐらいの結論。なんせ実験デザインがいまいちなデータが多く、ハッキリした結論が出せないみたいなんですな。
ただし2012年の系統的レビュー(5)を見てると、ラベンダーについては不安に対して効く可能性が結構ありそう。
4.高血圧にも効くと言えば言えそう
2012年の系統的レビュー(6)では5件の実験が比較されてまして、いずれも「アロマテラピーは高血圧に効きそうだよ!」との結論であります。ただしデータそのものが少ないのと、実験デザインがイマイチなものが多いため、やはりハッキリとは結論できないところ。あくまで可能性がありそうだなーぐらいのイメージ。
まとめ
というわけで、アロマテラピーの科学的な信頼レベルをまとめてみました。ほかにも「痴呆に効くかも!」や「痛みに効くかも!」といった論文もありましたが、いまひとつ信頼度が低かったんで除外しました。
以上の話をまとめますと、
- とりあえずラベンダー最強!
- よく眠れるのは間違いない!
の2つは信じてよさそう。とにかくラベンダーの研究例が多くてビビりました。今後はラベンダーとペパーミントの2本柱で行くか…。