良い人間になれる確率を3倍上げるための簡単な心理トリック
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/12/3_30.html
ここんとこ心理学の世界でよく見かけるのが「感謝」のメリットに関する研究であります。
感謝の気持ちが多いと幸福感が高くなるうえに、運動量や貯金が増えたりもするんだそうな。感謝の気持ちには長期的な視点をアップさせる効果があり、結果としていろんなメリットに結びつくみたい。
ただし感謝の気持ちは、いまいち持続時間が短いのが弱点です。「信頼はなぜ裏切られるのか」などの著作で有名なデイヴィッド・デステノ博士の実験(1)によれば、感謝によって一時的に良い人間にはなれるものの、すぐに感情は消えて元の状態にもどっちゃうとか。
なんとも困ったもんですが、そこで参考になったのが「GIVE & TAKE」でおなじみアダム・グラント教授による2012年論文(2)です。感謝レベルを高める方法を調べるべく、参加者を以下の3グループにわけたんですね。
- 自分が他人にしてもらったことを3つ記録する
- 自分が他人にしてあげたたことを3つ記録する
- 何もしない
その後、全員に東日本大震災への募金を求めたところ、
- 何もしなかったグループの募金率は13%が
- 他人にしてもらったことを記録したグループの募金率は21%
- 他人にしてあげたたことを記録したグループの募金率は46%
って結果だったんですな。他人から受けた恩ではなく他人に与えた恩について考えたほうが、良い人間になりやすいんだ、と。
グラント教授いわく、
参加者たちに「自分は他人を気づかえる人間だ!」と思い出させたおかげで、その後も本当に親切な人間になったのだ。
とのこと。こっ恥ずかしい話ですが、自分に「俺は親切な人間だ!」と言い聞かせまくったほうがメンタルにはいいみたいですねぇ。