狩猟採集民や原住民と暮らしたらメッチャ健康になったぞ!という実例
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近ごろはパレオダイエットの研究データが増えてきましたけども、個人的に好きなのが「狩猟採集民と暮らしたらどうなる?」を調べた実験。多くの調査は先進国で行われるんで、原住民の暮らしがもたらす変化を見たデータは少ないんですよねー。そんなわけで、代表的な2つの例をご紹介しましょう。
オーストラリアの原住民と7週間いっしょに暮らしたらどうなる?実験
1984年の古典的な実験(1)。まだパレオダイエットって言葉がない時代の研究ですが、ストレートに狩猟採集民の食生活を調べた実験になっております。
具体的には、10名の肥満男性をアボリジニの村に送り込み、7週間にわたって狩猟採集民の暮らしを体験してもらうというもの。ポイントとしては、
- 主食はヤムイモとハチミツ、牛肉、魚、カンガルーなど
- 総摂取カロリーの50〜80%がタンパク質
- 炭水化物の割合は5〜33%
といった感じであります。その結果は、
- 1日の摂取カロリーが自然に1,200kcalまで下がった
- 参加者の体重が平均で8キロ減った
- 空腹時の血糖値が正常になった
- 中性脂肪の数値が激しく下がった
総カロリーの下がりっぷりが凄いですねー。大量のプロテインと食事報酬の低下のおかげで、苦労せずに痩せられたんだと思われます。この実験に参加した人がうらやましい。
ハワイ原住民の食事を21日間つづけたらどうなる?実験
1991年の実験(1)。ハワイ原住民の食事が肥満の患者にどんな変化を起こすかを調べたんですね。
実験のポイントは、炭水化物の摂取量が激しく多いとこ。上の研究では高タンパク食がメインでしたけど、こちらは総カロリーの80%ぐらいが炭水化物になっております。主食はサツマイモやヤムイモ、フルーツなど。パレオダイエットは糖質制限ではないので、加工食品さえ排除すれば、ガッツリと炭水化物を食べてもいいわけです。
21日後の結果は、
- 総摂取カロリーが自然と41%も減った
- 参加者の体重は平均で7.8kg減った
- LDLコレステロールが減少
- 中性脂肪が減少
- 血糖値が激しく改善
といった感じ。やはり自然に食欲が減る効果が目立ってますね。炭水化物好きにもうれしい結果ではないでしょうか。