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風邪薬のあの成分がネガティブな感情をやわらげるのに効くかもだ!という実験

 
 
アセトアミノフェンっていう解熱鎮痛剤がありますわな。頭痛や発熱対策によく使われる成分で、セデスとかタイレノールなんかに入ってるやつです。


昔から痛みを抑える成分として定評があるわけですが、新しいデータ(R)は「アセトアミノフェンは心の痛みにも効く!」って結論になってておもしろいです。


これは健康な成人42名を3週間ほど追跡調査したもので、全員をランダムに3つのグループに割り振ってます。

  1. アセトアミノフェン1000mgを飲む
  2. プラセボ用にカリウム400mgの錠剤を飲む
  3. 錠剤なし

そのうえで、全員に毎日アンケートをお願いしまして、みんなの「寛大な心レベル」をチェックしたそうな。


具体的には、参加者に「最近あなたにヒドいことをした人のことを思い浮かべてください」と指示し、さらに「その人が私にしたことで報いがもたらされればいい」といった文章にどれだけ賛成するか(または反対するか)を調べたらしい。果たして、アセトアミノフェンで感情の痛みがやわらぐかを調べたわけっすね。


そこでどんな結果が出たかと言いますと、

  • アセトアミノフェンを飲んだグループは、プラセボまたは無治療と比べて感情的な痛みが少なくなった
  • もともと寛容のレベルが高い被験者がアセトアミノフェンを飲んだ場合は、3週間のテストで社会的な痛みが18.5%も減少した

だったそうです。やっぱりアセトアミノフェンは身体の痛みだけでなく、心理的な苦痛にも効く可能性があるわけですな。


もっとも鎮痛剤がネガティブな感情に効くかも?って話が出たのは初めてじゃなくて、過去には「怒りがアスピリンで収まる」なんて報告もあったりします。身体の痛みと感情の痛みの関係はまだよくわからないとこも多いんですが、いまのところは。

  • 身体的な痛みに関わる脳回路の多くは、感情的な痛みの感情にも関わっているのが大きいのでは?

みたいに考えられてます。体の痛みと心の痛みは脳の似たエリアで処理されてるんだって話ですね。


なかでも体と心の痛みがリンクするのは「社会的苦痛」(仲間などに拒絶されることでもたらされる感情的苦痛)は身体の痛みとかなり重複してると考えられていて、「孤独な人は実際に身体の痛みを感じる」なんてデータもあったりするんですよ。


まぁまだ小規模な研究なんで、アセトアミノフェンが社会的な痛みをやわらげるのに役立つかどうかはわからないものの、研究チームはこうコメントしておられます。

私たちは、「アセトアミノフェン」と「寛容の心」が、さまざまなメカニズムにより社会的苦痛を減らすのに役立つと考えている。たとえば、アセトアミノフェンは、特定の脳の経路に作用することで痛みシグナルの伝達に影響を与え、社会的な痛みを軽減する可能性が高い。

また、社会的に拒絶されたり排除されたりした後のストレスや怒りの感情は、「寛容」や「許し」の気持ちによって軽減されることもわかっている。今回の研究結果にもとづくと、アセトアミノフェンは「寛容」の能力と相乗的に作用して、社会的苦痛の感情を減らす方向に作用するようだ。

とのことで、アセトアミノフェン+許しの気持ちによって、ネガティブな感情を減らせる可能性があるのではないか、と。鎮痛剤が感情のコントロールに効くかも?って話は多いので、これも十分ありそうな話ですなー。

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