ゆるめのパレオダイエットを2カ月でも体は大きく若返る…かも
ごく普通の人がパレオダイエットを2カ月試したら?
ここんとこパレオダイエットに関する実験が多いんですが、今度はヒューストン大学から新しいデータ(1)が出ておりました。
今回の研究は何が新しいかと言いますと、
- 参加者が健康体で普通の体型
- 食事だけを変えるように指導した(睡眠や運動は特に変えない)
ってとこでしょうか。要するに、ごく普通の人がパレオ式の食事に変えた場合に、どれだけの変化が出るのかがポイントになっております。
いままで実験は、肥満や糖尿ぎみの人がメインだったり、ピレネー山脈に放り出されるようなハードな内容だったりしたんで、今回のようなゆるめの研究も貴重なんじゃないかと。
ゆるめのパレオ食を試したら摂取カロリーが22%減
で、実験のデザインはこんな感じ。
- 参加者は8人の健康な男女
- 食べていいのは、野菜・フルーツ・種子類・肉・魚・オリーブオイル・ココナッツオイル
- 食べちゃダメなのは、加工食品・乳製品・ジャガイモ・穀類・豆・砂糖
- カロリーは気にせずに食べてOK
- 運動は特にしない
というわけで、食事だけをパレオ式に変えた感じになっております。
この食事を8週間ほど続けてもらったあと、みんなの状態を調べたところ、
- 摂取カロリーが、実験前から22%自然に減っていた
- 糖質の摂取量も、自然と44%ほど減っていた
- 体内のインターロイキン10が35%アップしていた
みたいな変化だったらしい。摂取カロリーと糖質量の変化については、加工食品を減らして野菜を増やせば、当然そうなるでしょうねーといったところ。おもしろいのは、インターロイキン10が増えてるとこでしょうね。
短期間でも健康状態は大きく変わる
インターロイキン10は免疫細胞から分泌される伝達物質でして、
- 体内の量が少ないと、カラダの炎症が進んで心臓マヒで死にやすくなる
- 体内の量が多いと、カラダの炎症が収まって心臓マヒのリスクが下がる
みたいな特徴を持っております。要は多いほど寿命が延びるかもしんないわけですね。
研究者いわく、
今回のデータは、西洋的な食事からパレオダイエットに変えれば、短期間でも健康状態が変わる可能性を示している。また、控えめに見ても、パレオダイエット副作用は見られなかった。
とのこと。もちろん、この実験は参加者が少ないし比較対象もないので、科学的な証拠としてはかなり信頼度は低めではあります。そこはご注意ください。とりあえずは、普通に健康体の人でも、食事の調整さえすれば、アンチエイジングの効果は得られるかもなーぐらいに捉えていただければ。
というわけで、ゆるめのパレオ食を2カ月やるだけでもメリットはありそうなんで、まずか気楽に試して欲しいと思う次第です。どうぞよしなに。