最強の「部分やせテク」について考える:「部分やせ」はどこまで可能か?#5
というわけで、「部分やせ」について考えるシリーズの最終回です。
結局、部分やせの知識はどこまで発展したのか?
このシリーズでは、「ウエストだけ細くしたい!」とか「太ももの肉を何とかしたい!」みたいな「部分やせ」って可能なの?って問題を深掘りしております。ここまでの話を、部分やせに関する知識の発展レベルに沿っておさらいすると、
部分やせレベル1
「腹筋運動をすれば腹まわりが痩せる!」とか「重点的なスクワットで太ももが痩せる!」と思っている段階。もっとも初歩的な考え方で、これは明確に否定されております。
部分やせレベル2
「部分やせは絶対に不可能!体脂肪はすべて均等に減っていくので、地道なカロリー制限と運動が不可欠!」という段階。おそらく、たいていのお医者さんや誠実なトレーナーは、こういったアドバイスをしてくれるはずであります。
もちろん、これは大きな前提としては正しいんですが、ここで止まっちゃうと夢も希望もないので、当ブログではもうちょっとウダウダ言います(笑)
部分やせレベル3
「いや、実は部分やせは可能なのだ!筋トレによって血流が上がり、特定エリアの脂肪が燃えるのだ!」って話。一部のトレーナーたちが主張している説であります。
これは2000年代の後半に出てきた論文がベースで、確かに筋トレで特定エリアの脂肪は燃えやすくなるんだけど、その効果はあまりに小さ過ぎて、現実的には使えないってのが結論。なかなか難しいもんです。
部分やせレベル4
「部分やせは無理だが、もともと減りにくい脂肪を燃えやすくするのはできる!」という段階。もともと燃えにくい「ガンコな脂肪」を、普通の脂肪なみに燃えやすくするのは可能なんだよーって話であります。
厳密に言うと「部分やせ」とは違う話なんですが、おそらくいまの時点では、もっとも現実的な説かと思います。その具体的なテクニックについては、
にまとめてありますんで、よろしくご参照ください。
最強の部分やせを達成する5ステップ
前置きが長くなりましたが、ここで最後の「部分やせレベル5」。以上の話をひっくるめたうえで、最終的に「究極の部分やせプロトコル」を考えてみたいと思います。
前提
まず前提として、ここで紹介するプロトコルは、もともと体脂肪率が低い人向けのテクニックになっております。おそらく、男性で体脂肪率が13%以下、女性で22%以下ぐらいじゃないと、やる意味がないはず。
体脂肪率が高めの人がやると、ムダに辛い思いをするだけになっちゃうので、普通にカロリー制限をしたほうが吉であります。
ステップ1:朝に低出力レーザーかヒートランプ
まず、朝に目が覚めたら、朝食は食べずに低出力レーザーかヒートランプを全身に3分ほど照射します。前回も触れたとおり、低出力レーザーにはガンコな脂肪を燃やす働きがありまして、だいたい600nm 〜700nmぐらいの短い波長で、細胞の代謝がアップする模様。
低出力レーザーの器具としては「Anti-Aging Red LED Light Therapy」なんかが有望ですが、なにせ値段が高いのが難点。海外だと「植物育成用のLED」を使う人もいるようなんで、こっちで代用してもいいかも。これなら6280円ぐらいですし。
ちなみに、「植物育成用のLED」は、エステのフォトフェイシャルなんかと波長が同じなんで、美容に使う人も多いみたい。根本的にはまったく同じものなので、高価な専用機を買わなくても、おそらく植物用のLEDで代用できるはず。
また、低出力レーザーよりはデータ数が少ないものの、ヒートランプ(赤外線ランプ)でも恐らくは似た効果が出るはず。こちらも、腹まわりや太ももを中心に3分ずつぐらい当てていけばOK。
ステップ2:サプリ&ローション系
ガンコな脂肪の血行が良くなったところで、続いて脂肪の燃焼スイッチをオンにするサプリを投入します。具体的には第3回めと同じで、
- ヨヒンビン 1,500〜3,000mg
- カフェイン 100〜200mg
- チロシン 500mg
の3つが有効。ヨヒンビンは刺激が強いサプリなので、心配なときはカフェインだけでもOKであります。
また、ローション系に関しては、いまのところ手ごろな商品がないのは前回にもお伝えしたとおり。かろうじて使えるのは「Evomuse Eviscerate Smolder」で、アミノフィリンのほかにも、ヨヒンビンとカフェインのパウダーが入ったナイスな一品であります。
が、なにせAmazonで買うと高い(12,000円ぐらい)んで、よほど身体改造に興味がある方にしかオススメできず。まぁ「腹まわりをもっと減らしたいなー」ぐらいの希望なら、カフェインとチロシンでいいんじゃないでしょうか。
ステップ3:再び低出力レーザーかヒートランプ
サプリで燃焼スイッチが入ったところで、さらに低出力レーザーかヒートランプを5分当てます。これでさらに血行を上げて、溶け出した脂肪酸を血管まで送り込むのが目的になっております。
ステップ4:3〜5分のタバタ式トレーニング
脂肪酸が溶け出したら、トレーニングでエネルギーに変えないと意味がありません。空腹状態のままトレーニングをして、さらに脂肪を削っていきます。
ここで、もっとも効率がいいのはHIITですが、なかでもデータの裏付けが多いタバタ式トレーニングをオススメしておきます。
ここで行うトレーニングは、猛ダッシュでも腕立て伏せでもなんでもOK。とにかく激しいHIITを行い、溶け出した脂肪酸を使い切るのが大事であります。
ステップ5:8〜10分の低出力レーザーかヒートランプ
タバタ式が終わったら、いったん8〜10分の休憩を取りつつ、その間もガンコな脂肪に低出力レーザーかヒートランプを当て続けましょう。休憩中も脂肪酸は燃焼モードに入ってますんで、ここでさらに血行をあげて、狙ったエリアの脂肪をさらに削っていきます。
ステップ5:20〜40分の早歩き
ここまでの段階で、ガンコな脂肪はかなり溶け出し、エネルギーとして燃える準備も整ったはず。あとは、溶け出した脂肪酸を使いきればOKなんで、軽度の有酸素運動を20〜40分ぐらい行いましょう。
具体的には、時速6〜7キロぐらいの早歩きでOK。45分を超えて行うと、ストレスホルモンが出過ぎちゃう可能性がありますんで、最大でも40分ぐらいにとどめておくといいかと思います。
まとめ
というわけで、「最強の部分やせテク」 について考えてみました。ガンコな脂肪を燃やすためのデータをすべて詰め込んだので、おそらく現時点ではこれがベストなんじゃないかと。何も食べてない状態で1時間近いトレーニングをしなきゃなんないんで、辛いといえば辛いんですが、ちゃんと実践すれば効果はあるはず。
まぁヒートランプとかを買わなきゃいけないので、そのへんがめんどうな人は、空腹状態でカフェインを飲みつつタバタ式をするだけでも、それなりに効果は出るかと思います。個人的にも、ヒートランプは使っていこうかと。