頭が良くなる昼寝のベストタイムは60分かも?
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/01/60.html
約3,000人の睡眠パターンを調査
「頭がシャープにする昼寝の時間は60分!」っておもしろい論文(1)が出ておりました。
これは、中国で行われた健康調査を使ったもので、サンプル数は2,974人。65才以上の高齢者だけが対象になっております。
研究では、全員に「昼食後にどうしてます?」と尋ねたうえで、それぞれの注意力やエピソード記憶といった脳の機能をチェック。ついでに夜の睡眠時間や運動レベルなども調べて統計処理したんですね。
60分の昼寝グループが脳機能はベストだった
それで何がわかったかというと、
- 昼飯後に60分の昼寝をしたグループの認知機能が一番高かった!
みたいな感じ。それ以外のグループについては、以下のようなグラフになっております。
90分も寝ちゃうと30分の昼寝よりは認知機能が下がるものの、それでも昼寝をしないよりはいいみたい。また、ちょっとおもしろいのが昼寝と夜の睡眠時間の関係でして、
- 90分の昼寝をしているグループは、夜の睡眠時間がもっとも長い
- まったく昼寝をしないグループは、夜の睡眠時間がもっとも短い
みたいな傾向も出てたんですな。こういった現象が起きた理由はよくわからんのですが、このあたりは「昼寝が長い人は早死にの確率が高い」みたいな統計と同じ理屈かもしれんですな。
まとめ
もっとも、これは65オーバーだけの研究なので、どこまで一般化していいかは不明。過去には「90分の昼寝で学生の記憶力がアップした」なんて報告も出てますからねぇ。
そんなわけで、現時点ではまだ「最適な昼寝時間」はよくわかりませんけど、睡眠が記憶を強化するのは間違いないので、いろいろ試して自分に最適なパターンを探してみちゃいかがでしょう。と言いつつ、最近の私は昼寝をしてないんですが(なにせ昼過ぎもまったく眠くならないので)。