心拍数が1分間に82以上の人はメンタルが激しく悪化しちゃうらしいぞ
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/01/182.html
昔から「心拍数がメンタルを左右する!」って説がありまして、いくつかのデータでは、安静時の心拍数は不安や鬱病に関係してるんじゃないの?と言われてきたんですね。確かに心拍数が速いとドキドキしそうですし、素人目にも「メンタルと連動してそうだなー」とは思うわけです。
が、従来の研究はサンプル数が少なかったりデータに食い違いが出てたりして、いまいちよくわからんかったんですな。そこで新たに出てきたのが、ヘルシンキ大学による調査(1)。スウェーデンとフィンランドに住む約180万人の男性を対象にした、大規模なコホート研究になっております。
調査の方法がどんなもんかと言うと、
- 全員が平均で18才ぐらいだった時点での安静時の心拍数を計測
- 32年のフォローアップで全員のメンタルをチェック
みたいな感じ。その結果、10代のころに心拍数が1分間に82以上だった人は、心拍数が1分間に62以下だった人にくらべて、
- 強迫性障害のリスクが69%増!
- 統合失調症のリスクが21%増!
- 不安障害のリスクが18%増!
だったんですな。この数値は、もちろんBMIやIQ、収入、健康レベルなど、データに影響を与えそうな要素は調整されております。
もちろん、この研究は男性のみのデータなので、女性でも同じ傾向があるかは不明。原因と結果の方向も謎であります。とはいえ心拍数とメンタルの関係を調べた前向きコホートって少ないので、貴重な知見じゃないでしょうか。
研究者いわく、
今回の研究により、ストレスへの反応などの生理的な違いが、メンタル悪化のリスクと結びついていることがわかった。また、従来の研究でも、精神疾患が心疾患のリスクを高めることが明らかになっている。
とのこと。まだメカニズムはよくわからんですが、いまのとこはストレスによる自律神経系の不調を有力視してるみたい。とりあえず自分の安静時心拍数を計ってみて、1分間に82を超えてないかチェックしてみるとよさげ。