IQやEQと同じぐらい大事な「CQ(好奇心指数)」のお話
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/05/iqeqcq.html?m=0
昨年に読んだ本の5位に選んだ「自信(Confidence)」の著者、トマス・チャモロ=プレミュージック博士が、「確かにIQやEQは大事だけど、CQもかなり重要なんじゃない?」ってなオモシロ論説をハーバードビジネスレビューに寄せておりました(1)。
そもそもCQとは?
耳慣れない言葉ですが、CQは「好奇心指数」のことで、知識欲が高くて新しいものにすぐ飛びつける能力のこと。博士の説明によると、
CQが高い人は好奇心が旺盛で、新しい体験への親和性が高い。目新しいものに興奮しやすい一方で、決まったルーチンにはすぐ飽きてしまう。独創的なアイデアを思いつくが、反体制的になりやすい。
って感じ。アイデアマンにありがちなタイプですね。
CQについては、まだIQやEQほどリサーチは進んでないものの実証データはありまして、以下の2点においてとても大事なんだそうな。
- 白黒はっきりしない状態に耐えられる:この世は複雑なので、たいていの問題にはハッキリした結論など出ないもの。そこで安易に結論に飛びつかず、ねばり強く近い答えを探し続けられるため、結果として成功にたどりつきやすいんだ、と。
- 知識の入手への投資を惜しまない:なにせ知識欲が高いもんで、必要な情報のためには金と時間をガンガン使っちゃう。そのため、いろんな領域の知識が増えていくんだそうな。
どちらも非常に納得であります。
CQはトレーニングで高められる
ここで、いったんそれぞれの能力をまとめると、
- IQ:抽象的な情報を処理できる能力。知性。
- EQ:自己や他者の感情を理解し、自分の感情をコントロールする能力。共感力。
- CQ:知識を求めて新しい経験にオープンになれる能力。好奇心。
といったところ。この3つの能力が均等に高いほうが良いそうで、いわば
- 知性で問題を理解し、
- 好奇心で解決策を編み出し、
- 共感力で対策を実行する
ってイメージでしょうか。ちなみに、博士いわく、残念ながらIQは一生を通じて変わりにくいんですが、CQは高めていけるとのこと。ポイントは自分の「退屈」にちゃんと気づくことで、この感情をアンカーにして、すぐに新たな知識や体験を探すよう心がけるのがコツらしい。
要は「退屈」を悪いものだとは考えず、あくまで自分の「好奇心レベル」を計るメーターとしてとらえればOKってことで、ちょっと前に紹介した「感情なんてただの『ツール』だ!」って話に近いものがありますね。