緑茶にダークチョコレートを組み合わせれば、安全に頭が良くなるブレインフードになるかも
これまでも、ダークチョコレートが高血圧やインスリン抵抗性を改善するって話はあったんですが、さらに最近は「頭も良くなる!」なんてデータ(1)が出てきまして、チョコ好きのわたしとしてはウハウハです。
これはアリゾナ大学の実験で、まずはダークチョコレートにテアニン(アミノ酸の一種)を混ぜた、特殊なチョコを作ったんですね。で、これを122人の参加者たちに食べてもらったうえで、全員に認知テストを行いつつ脳波を記録したんだそうな。
すると、その結果は非常に大きくて、
- 注意力を保つ能力の改善
- 脳の興奮をしずめる能力の改善
- 血圧の低下
といった変化が見られたんだそうな。本来、高カカオな食品には血圧を一時的に上げちゃう副作用があるんですが、テアニンのおかげで、そのあたりの問題がクリアになったみたい。
研究者いわく、
チョコレートには急激に血圧を上げる作用があり、テアニンには血圧を下げる作用がある。それならば、テアニンが一時的にチョコの副作用を打ち消してくれるのではないかと考えた。
その結果は驚くべきものだ。高カカオなチョコレートにテアニンを混ぜれば、心臓系に刺激をあたえることなく、脳の機能も高める健康食品が作れてしまう可能性がある。
とのこと。ちなみに、テアニンは緑茶に豊富にふくまれる成分なので、新しい健康食品の開発を待たずとも、日本人ならダークチョコレートと緑茶の組み合わせでもメリットを享受できそう。
さらに研究者いわく、
チョコレートには、脳を活性化する作用がある。脳の注意機能を高め、顕著に血圧レベルに影響をあたえる。
午後を過ぎたころから、眠気をおぼえて注意力が下がってしまう人は少なくない。特に学生によく見られる現象だ。しかし、注意力を高めるために高カカオのチョコを食べてみるのはアリかもしれない。
とのこと。特に一時的な血圧の上昇を気にしなければ、集中力を高めるためにダークチョコレートを口にする意義はあるかもですな。
credit: Clint Budd