普通のカロリー制限よりも50%ほどスムーズに体重が減るダイエットテクニックとは?
ダイエットにくわしい方であれば、意識してカロリー制限をするダイエットがほとんど成功しないのはご存じでしょう。なにせカロリー制限は心理的にツラいんで、どうしても途中で挫折しがちなんですよねー。
というわけで、個人的には「意図的なカロリー制限」はおすすめしない感じ。パレオダイエットでも地中海式でも糖質制限でもなんでもいいですけど、自然と食欲が減ってカロリー減につながるような手法を推奨しております。
ただし一方で、「どうしてもスピーディに体重を落としたい!」って場合は、カロリーを意識的に減らさにゃいかんのも確かではあります。パレオや地中海式はどうしても体重の減るスピードが遅くなりますんでね。
ってことで、意識的なカロリー制限に挑まねばならない人に役立ちそうなデータ(1)が出ておりました。ざっくり結論から言うと、「カロリー制限は途中で休んだほうが痩せる!」というものです。
これはタスマニア大学の実験で、肥満に悩む51人の男女にカロリー制限ダイエットをやってもらったんですな。このとき全体を2つのグループに分けまして、
- 16週間ぶっ続けでカロリー制限する
- 「2週間だけカロリー制限→2週間だけ普通に食べる」のサイクルを32週間くり返す
って感じにしたんですよ。どちらのグループも維持カロリーの67%に当たるカロリー制限を行ってまして、トータルの摂取カロリーはみんな同じわけです(どっちも16週間のカロリー制限をしてるから)。
なので、単純計算では全員が同じぐらい痩せなきゃおかしいわけですが、実際はさにあらず、
- ぶっ続けでダイエットしたグループは9kgほど体重が減ったのに対して、ダイエットの休止期間をはさんだグループは14kgも体重が減っていた!
- 休止期間をはさんだグループは、6カ月後も同じ体重をキープしていた!
って違いが出たんだそうな。研究チームいわく、
カロリーの摂取量が減ると、私たちの安静時代謝は予想以上に下がってしまう(いわゆる「適応熱産生」の状態だ)。そのせいで減量はいよいよ困難になっていく。
この体の飢餓反応は、食糧供給がままならない過去において、人類を生存させるために役立ってきたメカニズムだが、食料が豊富な現代では肥満の増加に貢献してしまっている。
ってことで、「パレオダイエットの教科書」にも書いたセットポイントを問題にしておられます。まぁカロリー制限が続かないのはメンタルの問題も大きいとは思いますが。
さらに、
この実験のように、カロリー制限に”休止期間”を作るさぎょは、減量の成功にクリティカルな効果をもたらすかもしれない。
このアプローチには更なる研究が必要だが、ぶっ続けのカロリー制限よりも優位なモデルとして、初歩的なエビデンスは得られた。
とのこと。2週間おきに休憩をはさむことで代謝がもとにもどり、同じだけカロリー制限をしててもダイエット効果が出やすくなるわけっすな。
くり返しになりますが、個人的には自然に摂取カロリーを減らすのがダイエットの王道だとは思います。が、どうしてもカロリー制限に挑みたい方は、こちらの手法を取り入れてみると成功率が高まっていいかもしれませんね。