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割れた腹筋を作るのに腹筋運動が必要ない理由


「腹筋運動ではお腹は凹みません」なんて本もあるように、腹筋運動で腹の脂肪を減らすのが難しいのはいまや常識。



 

当ブログでも、過去に「腹を6つに割りたい人へオススメする、たった1つの腹筋運動」なんて話を書いてきましたが、2014年5月に出た論文によれば、割れた腹筋を手に入れたければ、腹筋運動にこだわらずにとにかく全身の筋トレをしろ!ってのが結論みたい。

 

 

というのも、この研究によれば、定番の筋トレ(チェストプレスとかレッグプレスとか)を全身まんべんなく行ったところ、筋肉のなかの骨格筋細胞内脂肪(脂肪のこと)の量が増加したらしい。そう聞くと悪いことのようですが、これは筋肉が脂肪を燃やしている証拠なんですな。

 

 

つまり、カロリーさえ摂り過ぎていなければ、全身の筋トレを行うことで腹の脂肪が筋肉に送りこまれて、ガンガン消費してくれるようになるらしい。筋トレが脂肪を肝臓に送り込んで、体のエネルギーである遊離脂肪酸に変える働きをするわけですね。

 

 

そんなわけで、脂肪を減らして腹筋を割りたければ、ネットで話題の腹筋動画などにまどわされずにすべての筋肉を刺激するのが得策。「いや、やっぱり腹筋そのものも鍛えたい」という方は、「本当に腹筋が鍛えられるトレーニングは3つしかない」を参考にトレーニングメニューを組めばいいかなーと思います。

 

 

photo credit: Fonzie's cousin via photopin cc

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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