「時間がない!」と感じてしまう原因と、その2つの対処法
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/02/blog-post_28.html?m=0
以前に「現代人が忙さに追われがちなのはマルチタスクが原因だ! 」って話を書きましたが、新たに出た論文(1)では、「時間がないと感じるのは目標がぶつかり合ってるから」って理由を示していておもしろいです。
これはデューク大学の実験で、参加者たちに思い思いの目標を設定してもらい、その内容とストレスレベルを計ってみたもの。その結果、目標同士がぶつかり合ったとき、人間はもっとも「時間が足りない!」と感じてしまうことがわかったそうな。
たとえば、
- 募金して人の役に立つ!
- 出世していい家に住む!
といった目標を立てた場合、金の使い道に対立が生まれてしまい、そのストレスが焦りの感覚につながってしまうらしい。
研究者いわく、
時間の使い方に「罪悪感」を持ったり、収入を失うことへの「恐怖心」を抱いた場合、これらの感情は私たちにストレスをあたえます。そして、実際よりも時間がないように感じさせてしまうのです。
とのこと。ただし、この論文には対処法も書かれてまして、以下の2つのテクニックを使ったところ、あたかも時間に余裕ができたような感覚が生まれたとか。
1)呼吸を11秒間にする:
- 足や腕を組まずに背筋を伸ばしてイスに座る
- 5まで数えながら息を吸い込む
- 6まで数えながら息を吐き出す
- 計11秒の呼吸を10回くり返す
2)リフレーミング:
以前にハーバードビジネススクールが提案していたのと似た方法で、自分の不安を別の感情として再解釈してみるテクニック。具体的には、
- 時間がないと感じたら「自分はワクワクしている!」と声に出す
- 上の作業を3回くり返す
- 自分が言ったことを信じこむように努力する
といった感じ。不安な感情に別の名前をつけて、強引に意識のほこ先を変えちゃうわけですね。
個人的には、自己啓発っぽいセリフを声に出すのは恥ずかしいので、時間がないと感じたときは深呼吸を試してみることにします(笑)