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2013年のベストダイエット「ボリューメトリクス」に効果はあるのか?


近ごろ海外の健康系サイトを見ると「ボリュメトリクス(Volumetrics)こそ最強のダイエット法!」と主張する記事をよく見かけるんですな。気になるのでちょっと調べてみることに。 以下のページがよくまとまってたのでザッとまとめてみます。

Learn About the Volumetrics Eating Plan






そもそもボリューメトリクスってなんなのか?

まず前提として、食べ物はそれぞれ「カロリー密度」が違う。これは1グラムあたりにふくまれるカロリーの量のことで、例えば同じグラム数のニンジンとアーモンドだったら、アーモンドのほうが断然カロリーは高い。


次に、人間はカロリーの量に関わらず、いつも同じ分量の食事を食べる傾向がある。いつも一食で500グラムの食事を摂る人なら、その内容がお菓子500グラムでも野菜500グラムでも、同じように満腹感を得られるわけだ。それなら、意識してカロリー密度の低い食品を選べば、空腹感を感じずにやせられるじゃん!という発想らしい。


ボリューメトリクスはどう実践するのか?

ボリューメトリクスは、食品を以下の4種類にわけている。

  • カテゴリー1:「エネルギー密度が非常に低いもの」=緑黄色野菜、低脂肪牛乳、スープ類など。
  • カテゴリー2:「エネルギー密度が低いもの」=フルーツ、いも類、穀物類、シリアル、パスタ、赤身肉、豆類など。
  • カテゴリー3:「エネルギー密度が普通のもの」=肉、チーズ、ピザ、フライドポテト、パン、ドレッシング、アイスクリーム、ケーキなど。
  • カテゴリー4:「エネルギー密度が高いもの」=ポテトチップス、チョコレート、キャンディ、ナッツ、バター、食用油など。

この4つのなかから、カテゴリー1と2を増やしてカテゴリー3と4を減らせば(マッシュポテトをサツマイモに変えるとか)、空腹感に悩まされずに自然にやせていく。あとは特に厳密な食事法はない模様。


で、ボリューメトリクスに効果はあるのか?

そんなわけで軽く調べてみましたが、要は「野菜とスープをたくさん食べてカロリーを減らそう!」という単純な話なので、実践すれば効果はあるんじゃないでしょうか。しかし個人的な経験では、水分量が多くてカロリーが低い食べ物って、食事の直後は満腹感があってもすぐにまた腹が減るように思うんですがどうなんでしょ?実践した人の感想を聞きたいなぁ。


あと、パレオダイエッターとしては、やはりパスタやシリアルなどの小麦系食品を推奨しているのが気になるところ。満腹感を優先して糖質量にはこだわっていないんで、私としてはあんま試してみる気にはならない手法であります。
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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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