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花や緑の写真を見るだけでも仕事の集中力はグンと上がる

Garden

デスクに観葉植物を置くだけで、15%も良いアイデアが浮かびやすくなる」なんて話もありましたが、今度は「植物の写真を見るだけでも集中力がグンと上がる!」って論文が出てました(1)。



これはメルボルン大学の実験で、まずは150人の参加者たちに、集中力を必要とするテストを受けてもらったんですね。具体的には、モニタに次々と表示される数字を、キーボードで間違いなく入力していくというものでして、聞くだけでイライラしそうな内容であります。


で、その後で40秒の休憩をはさんだんですが、その際、参加者を2つのグループにわけて、以下の2枚の写真を見てもらったそうな。

Flowering1
Flowering2

すると、続くテストでは、コンクリートの写真を見た参加者は集中力が激減。いっぽうで花と緑であふれた写真を見たほうは集中力が落ちず、テストの間違いが非常に少なかったんだとか。


ちなみに、具体的なグラフは以下のような感じ。黒い棒が「コンクリート」グループで、白い棒が「植物」グループのエラー率になっております。おおまかに見て、「植物」写真を見たほうが、間違いの数が2分の1も減ってますね。
Chart

もちろん、これは「モニタの数字を見る」というシンプルな条件での話なんで、もっと複雑な仕事でも同じような効果が得られるのかは謎。とはいえ、人間には本能的に自然への愛情が備わっているようですし、天気のいい日に外に出るだけでもワーキングメモリの機能が向上するって話もありますんで、試してみても損はないのかと思います。


Credit: Marina del Castell
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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。