その体調不良は「ヒスタミン不耐症」かも?醤油や豆乳が疲労の原因に
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/07/blog-post_27.html?m=0
「フードアレルギーが体調不良の原因に!」って話はだいぶ有名になってきましたが、意外と知られてないのが「ヒスタミン不耐症」であります。
ヒスタミン不耐症はあらゆる不調の原因に
ヒスタミンは魚やチーズなどにふくまれる物質で、通常はアミン酸化酵素のおかげですぐに分解されちゃう。ところが、一部には酵素の働きが弱い人がいまして、ヒスタミンの解毒が上手く進まないんですね(1)。この状態が続くと、以下のような問題が出てきます。
- 高血圧
- 消化不良
- 鼻水鼻づまり
- かゆみ
- 鼻炎
- 不安感
- 動悸
- むくみ
- ぜん息
- 慢性頭痛
- 結膜炎
- 下痢
- 胃酸の逆流
- 慢性疲労
- 顔の赤らみ
- 胸やけ
- イライラ
- 吐き気
って、体調不良の幕の内弁当みたいな感じですね。では、ヒスタミンの量が多い食品はといいますと、
- 加工肉:ハム、ベーコン、サラミ、ソーセージ
- 醸造酒:とくにワイン、シャンパン、ビール
- 発酵食品:納豆、醤油、味噌、キムチ、漬け物
- かんきつ系フルーツ:レモン、オレンジ、グレープフルーツ
- 乳製品:牛乳、ヨーグルト、チーズ、バター
- 野菜:アボカド、ナス、 ホウレン草、トマト
- 種子類:クルミ、カシューナッツ、ピーナッツ、チョコレート
- 魚介類:イワシ、サバ、マグロ、ブリ、カツオ、ニシン、貝類全般
- フルーツ:ドライフルーツ全般、バナナ、いちぢく、パパイヤ、パイナップル、イチゴ
- 酢を使った食品:マヨネーズ、チリソース、ピクルス、オリーブ
- 合成着色料
- 合成保存料
といったところ。パレオダイエットの推奨食品もかなり入っております。日本人としては味噌や醤油がダメなのもツラいですねぇ。
ヒスタミン不耐症対策は「プチ除去食」がベスト
ヒスタミン不耐症の検査も存在してはいるんですが、いまいち精度が低いのが難点でして(2)、なんなら自己診断しちゃったほうが速いと思います。というのも、ヒスタミン不耐症は食後2〜3時間で症状があらわれるんで、フードアレルギーとくらべて自覚しやすいんですよ。いったんヒスタミン不耐症を自覚したら、あとの対策は「あなたの不調を根こそぎ改善するかもしれない『プチ除去食』のすすめ」とほぼ同じです。まずは上記のNG食品を最低でも3〜4週間は完全にカット。そのあとでNG食品を1品ずつ試して様子をみていきます(3)。
その間、食べてもいい食品は以下のとおりです。
- 未加工の肉。特に鶏肉
- NG食品以外の魚
- タマゴ
- 白米、キノア
- NG食品以外の野菜
- NG食品以外のフルーツ。リンゴ、マンゴー、桃、キウイなど
- ココナッツミルク
- オリーブオイル、ココナッツミルク
- ハーブティ全般
酒やジャンクフードが好きな方には相当ツラい食事かと思いますが、ひょっとしたら「なんだかずっと体調が悪い…」って状態が改善するかもなんで、ここは頑張ってほしいところです。
Image credit: shutterstock