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20代では友人が多いほうがいいが、30代に入ったら友人は減ったほうが幸せになれる

May

  

50代の幸せは20代と30代の友人関係で決まる!」ってリサーチ(1)がおもしろいのでメモ。

 

 

これはロチェスター大学の研究で、100人の若者の幸福度を30年にわたって追いかけた力作であります。調査が始まったのは1970年代でして、20代と30代をむかえた参加者たちに、日々の社会生活や友人との親密度を記録してもらったんですね。



 

で、30年後に再び全員に心理テストを行って、現在に幸福度、孤独感、うつ傾向、友人関係の質などをチェックしたんだそうな。その結果は、

 

  • 20代に友人が多かった人は50代の幸福度が高まる
  • 30代で友人の数が減り、友情の質が高まった人は50代の幸福度がさらに高まる
  • 30代で友人が多い人は50代の幸福度が下がる

 

といったもの。20代では友人が多いほうがいいんだけど、30代に入ったら友人は減ったほうがいいんだ、と。

 

 

研究者いわく、

 

多くの人は、人生の初期において、世界に関する新たな情報や知識をできるだけ多く手に入れたいと思う。しかし、30代になって人生の目標が変わると、わたしたちはムダな社会関係を切り捨て始める。その結果、友人のために使う時間や友人の量は、より凝縮されたものになっていき、質も高まっていく。

 

とのこと。つまり、30代にもなって友人が多い人は、意味深い人間関係を作れてない可能性が高いわけですね。「友人とは深い話を多くしたほうが幸福感は増す」って実験ともつながるものがありますな。

 

 

まあ、20代のからずっと友人が少ないわたしには関係のない実験なんですが(笑)、「年をとったら友だちが減ったな…」とか「フェイスブックのあの人は友だちが多いな…」とかお悩みの方には良いニュースかもですね。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。