反応がいちいち大げさになっちゃう「ドラマ欲求」性格を判断するための12の質問
人生を現実よりドラマチックにしたがる性格
知り合いに、つねに何かのトラブルを抱えている人がおります。気がつくと骨にヒビが入ってたり、親族が病気になってたり、彼氏にふられてたり、得意先とモメてたり。
話してみると悪い人じゃないんですが、なぜかいつも軽い問題が起きてるんですね。これはなんだろうなー?と思ってたら、ズバリな論文(1)が出ておりました。
これはテキサス大の研究で、「ドラマ欲求(Need for Drama)」について調べたもの。その名のとおり、人生を現実よりドラマチックにしたがる性格のことであります。
劇場型パーソナリティ障害ほど深刻ではないものの、「ドラマ欲求」が強いと、上記のようにムダなトラブルを引き起こしがちなんだとか。研究者いわく、
ドラマ欲求が強い人は、家族や友人、会社の同僚などに不自然な迷惑をかけ、人生が不要に混沌としてしまう。
おそらく、ほとんどの人は「ドラマ欲求」が高い人に心当たりがあるだろう。
とのこと。さらに具体的には、ドラマ欲求は以下の3つの要素にもとづいているんだそうな。
- 無意識に他人を操ろうとする:「急に風邪を引いちゃって〜」などと言って相手の同情を誘おうとしたりとか。
- 思ったことをすぐ口に出す:空気を読まずに「そういうのは嫌い!」などと口ばしって、周囲を微妙な雰囲気にしたりとか。
- 被害者ヅラをする:平凡な家庭で育ったのに「ウチの両親はサイアクだったから…」などと本気で思い込んでいたりとか。
確かに、人生で一度は必ず出会うタイプのキャラですなー。
ドラマ欲求レベルを計るための12の質問
この「ドラマ欲求」を調べるために、研究者は500名のボランティアを招集。さまざまな質問を重ねて、精度が高い質問を絞り込んだんですね。
それが、以下の12問であります。それぞれの質問に対して、
- まったく当てはまらない
- 当てはまらない
- あまり当てはまらない
- どちらでもない
- やや当てはまる
- 当てはまる
- とてもよく当てはまる
の7段階で点数をつけていけばOK。
▼自分の「ドラマ欲求」を判断するための質問
- 他人を怒らせるのが楽しいときがある
- 他人の気を引くために誰かの悪口を言うことがある。
- 他人の反応を見るためだけに何かをしたり、何かを言うことがある。
- 自分の目的を達成するために、わざと他人に反対することがある。
- 思ったことはすぐに言葉に出す。
- 言いたいことを言い過ぎて失敗したことがある。
- 自分の意見を発表せずにはいられない。
- 友だちだと思っていた人に裏切られたことがある。
- 他人から陰口をたたかれることがよくある。
- なぜ自分には変なことばかり起きるのだろう?と不思議に思う。
- 自分のことを批判しようと必死な人が多いと感じる。
- 自分は多くの人に誤解されている。
▼採点方法
すべての点数を合計したら、全体の平均は以下のようになります。
- 12〜16点:ドラマ欲求はほぼゼロ。そのまま平穏にお暮らしください。
- 17〜33点:ドラマ欲求は少なめ。健やかです。
- 34〜50点:ちょうど平均ぐらい。まだまだ健全です。
- 51〜68点:ドラマ欲求高め。周囲に迷惑をかけてないか意識してみるといいかも。
- 69点以上:バリバリのドラマ欲求。
研究者いわく、ドラマ欲求はビッグファイブとも大きな関係がありまして、
- ドラマ欲求が高いほど…
- 誠実性が低い!
- 調和性が低い!
- 自信もない!
って傾向があったそうな。なかなか難儀なキャラですねぇ。
まあ「誠実性」に関してはセルフコントロール能力の訓練で改善できると思いますんで、心当たりのある方は「定番の意志力トレーニング法まとめ」などを試すとよいかもしれません。