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オッサンのダイエットには「自転車通勤」が最強なんじゃないか説

Kosova Cycling

 

通勤手段の違いによる体型の差を調べた

オッサンの通勤手段は自転車が最強だ!」って研究(1)が出てまして、基本的に自転車で移動しているわたしはニヤニヤしております。

 

 

これはロンドン大学の研究で、イギリスに住む40〜69才の男女156,666名を対象にしたもの。2006〜2010年のあいだに全員の健康調査を行い、さらに参加者の通勤パターンを7つにわけたんですね。

 

  • 車だけ
  • 車、電車、バスを併用
  • 電車だけ
  • 車と徒歩のミックス
  • 電車やバスと、徒歩と自転車のミックス
  • 徒歩だけ
  • 自転車だけ
  • 自転車と徒歩

 



 

自転車通勤は車通勤より体脂肪率が3%低い

以上のデータを全員のBMIと体脂肪率とくらべたところ、

 

  • もっともBMIと体脂肪率が低いのは自転車ツーキニストだった
  • 車だけの通勤にくらべて、自転車通勤の男性はBMIが1.71kg/m2、女性は1.65kg/m2も低かった
  • 車だけの通勤にくらべて、自転車通勤の男性は体脂肪率が2.75%、女性は3.26%も低かった

 

みたいな感じ。全体的には車を使う人は太りぎみで、自転車を使う時間が長いほどスリムになっていく傾向があったそうな。体脂肪率がざっくり3%ぐらい違うってのは、なかなかのもんですねー。

 

 

研究者いわく、

 

今回のデータは、通勤の活動量と肥満のハッキリした関係を示した初めての研究だ。通勤手段が活動的になればなるほど、体重も体型も健康的になっていく傾向がある。

 

通勤の活動量を増やすのは、中年期からの肥満を予防する効果的な手段になり得るだろう。

 

とのこと。当ブログでも「日常の活動量を増やすのは超大事!」と何度か書いてますが、確かに通勤でNEAT(日常的な運動量)をあげていくのは手軽な対策になるでしょうな。

 

 

もちろん、これはイギリスの調査ですし、自転車ユーザーは健康意識が高いから肥満が少ないって可能性もありそうではあります。とはいえ、これだけサンプル数が大きい研究も少ないですし、調査のデザインもいいので、十分参考にする価値はあるのではないかと。わたしの経験からいっても自転車移動は、意外なほど活動量をかせげるのでオススメです。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。