いろんな成分がまとめて取れる「ミックス系な運動サプリ」は買うべきなのか?問題
https://yuchrszk.blogspot.com/2019/08/blog-post_18.html?m=0
「運動系のサプリって副作用が多くないか?」って論文(R)がいい感じだったのでメモ。
これはメイヨークリニックの研究で、「いろんな成分を混ぜまくった運動系サプリってどうなの?」ってとこを調べたものです。運動系のサプリってのは、ひとつの商品に複数の成分が混ざってるケースが多くて、たとえば、
などをかたっぱしから詰め込んでるパターンが多いんですよね。確かにそれぞれの成分にはメリットも確認されてるものの、果たしてひとまとめなサプリには買う価値があるのか?って問題です。
で、ここでは市場に出回る100種類の商品をあつかっていて、
- それぞれの成分量が正しくふくまれているか?
- 過去のデータと照らした場合に副作用の問題はクリアされているか?
みたいなところをチェックしてくれてます。
その結果をざっくりとまとめてみると、こんな感じ。
- 全体的にベータアラニンとクレアチンは、入ってる成分量が少なすぎる傾向が強い
- いっぽうでナイアシンなどはオーバードーズになってるケースが多い(1日35mgの上限を超えてる)
- しかも、全体の半分にあたる成分は、そもそも含有量が表示されてないケースが多い
ということで、ちゃんと効果が出るように成分を調整してくれる商品は少ないらしい。まぁここらへんはマルチビタミンが抱える問題と同じですね。
さらに、研究チームは長期データでも「マルチな運動系サプリの副作用はどうなの?」ってとこをチェックしてくれてまして、
- 全ユーザーの54%は長期使用でなんらかの副作用が出ている
- 副作用の割合は以下の通り
- 肌荒れ 34%
- 吐き気 26%
- 心拍の異常 24%
- 頭がボーッとする感じ 18%
- めまい 14%
って結果になってます。果たしてどの成分が悪さをしてるのかは謎ながら(カフェインが有力ですが)、基本的には「成分が増えるほど副作用の発生率も増える」って傾向がありまして、やっぱミックス系のサプリって扱いが難しいよなーとか思うわけです。
個人的には、運動系のサプリはやはり個別に用量を調整しながら使うのがオススメ。とりあえず、クレアチンかカフェインだけを使っとけば十分じゃないかなーと思う次第です。