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デスクに観葉植物を置くだけで、15%も良いアイデアが浮かびやすくなる


リチャード・ワイズマン「その科学が成功を決める」は、科学的な証拠にもとづいた生産性アップの方法をたくさん教えてくれる面白い本。なかでも手軽ですぐに使えそうなのが、「オフィスに植物を置け!」ってアドバイスであります。




ワイズマンいわく、周囲に緑が多い病院に入った患者は病気の治りが早く、窓から緑が見える監獄で暮らす受刑者ほど病気にかかりにくいってデータがあるらしい。これは主に心理的な効果によるもので、原始時代の人間は植物に囲まれて暮らしていたため、自然と緑色を見ると安心感が起きるように進化したらしい。


緑と創造性の関係を調べた研究もあって、テキサスA&M大学の実験では、オフィスに観葉植物を置いただけで、良いアイデアを思いつく確率が15%もアップ。難しい問題にも柔軟に取り組めるようになったとか。置くものは植物じゃなくてもOKで、たんに緑のペンや緑のカーテンを部屋にあしらっても創造性は上がるそうな。


本書の例のほかにも、観葉植物の効果を調べた研究はいろいろありまして、


  • オフィスに観葉植物を置いたら、従業員の疲労・ストレス・頭痛・咳・肌の乾燥が改善した。(1)
  • オフィスに観葉植物を置くほど、従業員が病気にかかる確率が減った。(2)

などなど。とにかく想像以上に観葉植物は大事っぽい。


そんなわけで、近ごろは水耕栽培でも始めてみようかなーなどと思ってまして、手頃なキットを探しているところ。もっと手軽に効果を得たい方は、PCの壁紙を森や庭の写真に変えてみるだけでもよろしいかと思います。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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