しつこい怒りを上手く消すための心理トリック「自分を壁に止まったハエだと考える」
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しつこい怒りは幸福を損なう大きな原因の1つ。心理学の世界では、さまざまなアンガーマネジメント法が開発されていますが、なかでも手軽なのが「自分を壁に止まったハエだと考える」というもの。
他人からヒドいことを言われたときなど、即座にハエになった自分が壁にはりついてる様子を想像するだけで、怒りが消えやすくなるというんですな。
ちょっとウサン臭い話ですが、ちゃんとした論文(1)に裏打ちされたもの。被験者に対して過去の嫌な体験を思い出してもらったところ、自分を壁に止まったハエだと考えたグループは、怒りを抱く確率が低かったらしいんですね。
これは、ハエだと思うことで体験と感情の間に距離感が生まれて、ネガティブな思考をくり返して考えなくなるのが原因みたい。というわけで、ハエじゃなくても「自分を外側から見ているもう1人の自分を想像する」とか、「自分を空の上から見ている雲だと思う」とか、とにかく第三者目線に立てばOKっぽい。
第三者目線といえば、以前に紹介した「脱フュージョンテクニック」にも似ていて、こちらも自分を客観的に見て否定的な感情に巻き込まれないようにするのがポイントになっておりました。
研究者いわく、自分をハエだと思うと、感情に流されずによりよい決断ができるようにもなるそうなんで、どうしても怒りが収まらないときや、重要な決断の前などにお試しになってみちゃいかがでしょ。
credit: tim ellis via FindCC