変わった人の創造性が高いのは、情報を選り分ける能力が低いから
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/11/blog-post_38.html?m=0
以前に「お笑い芸人は精神病の特徴を持つケースが多い」って話を書きましたが、たまたま見つけた2003年の論文(1)も「変人と創造性の関係」について調べてあって面白かった。
この論文の結論を一言でいえば、「創造性が高い人は情報を選り分ける能力が低い」というもの。もともと人間の脳には、外界から入ってくる情報を自動で取捨選択する能力があるんですが、この機能が上手く作動してないんだ、と。
つまり、
- 普通の暮らしを送るうちに、大量の情報が脳に流れ込む(朝のニュースとか、店の貼り紙とか、昼飯の内容とか)
- 一般的な脳は、不要な情報を自動的に捨てていくのに、それができない人がいる
- 大量の情報が脳に残り続ける
- 残った情報が思いもよらないところでつながる
- 斬新なアイデアが出る!
って感じ。本来は不要だったはずの情報が、新たな発想の源になるわけですね。
研究者いわく。
創造性が高い人は、外界の余分な情報の流れに絶えずさらされている。普通の人は、情報を分類して忘れてしまうため、その情報が実は思ったよりも価値がある可能性に気づきにくい。一方で、創造的な人は、つねに新しい可能性にオープンでいられるのだ。
とのこと。さらに具体的な例としては、
情報を選り分ける能力が低い人は、たとえば黄色いデスクライトを見ると、バナナやスポンジボブ、バナナを食べるスポンジボブなどを次々に連想していき、さらには「スポンジボブはバナナを食べるのか?」に関する理論まで頭のなかで作り出してしまう。
って感じらしい。創造性が高い人は、無関係なデータをもとに連想を次々に発展させていくんで、周囲の人間が思考に追いつけなくなって、変わった人として見られちゃうわけですな。いやー、創造性の高さにはあこがれますが、この脳のせわしなさは大変そうですねぇ。
Half Shaved by Josテゥ Manuel de Laテ。 from The Noun Project