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オモチャや化粧品にふくまれる化学物質「フタル酸」でIQが下がる

Chemical

化粧品やシャンプーに入ってる化学物質の一部には、体内のホルモンバランスを崩すものがあるのは有名な話。過去にも「安全性が怪しい化粧品の添加物3選」なんて話を書きましたが、また新たにフタル酸の危険性を主張する研究(1)が出てまいりました。


これはコロンビア大学の研究でして、328人の妊婦を対象に、体内のフタル酸の量をチェックしたんですね。で、7年後に再調査したところ、フタル酸の量が多い母親から生まれた子どもは、IQが平均で7ポイント低い傾向があった、と。

研究者いわく、

これだけIQに差が出るのは大きな問題だ。6〜7ポイントもIQが異なれば、勉強の成績や仕事の能力にも大きな差が出てしまう。 


とのこと。もちろん、家庭や学校の環境といった変数は調整されてまして、統計的にみても、かなり知性に差が出ちゃう模様。うーん、怖い。


ちなみに、フタル酸が使われやすい商品としては、

  • プラスチック製のおもちゃ
  • 食品を包装するフィルム
  • ヘアスプレー
  • リップスティック
  • 石けん


あたりがメジャーであります。日本では、あまり化粧品に使われるケースは減ってきてますけども、事前にラベルをよく読んだほうがよさげ。とくに子どもがいる家庭では、おもちゃにご注意くださいませ。


credit: Valeria Fraile via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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